暁 〜小説投稿サイト〜
僕の周りには変わり種が多い
九校戦編
第14話 新人戦の途中は
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
練が残っているのかな。

アイス・ビラーズ・ブレイクは、午後は一高の3人でのリーグ戦になるはずだったのが、明智が下りたらしく、深雪と雫の決勝戦になっていた。2人の決勝は、同じ振動系魔法を使う者として、メガネをはずして観戦することにした。

深雪の氷炎地獄『インフェルノ』と雫の防御に情報強化、攻撃に地面への振動魔法だが、攻撃の魔法式が展開できていない。氷炎地獄のエリア内の干渉力で深雪がうわまわっているからだろう。そして、氷も炎で温められた空気で溶け出すのも時間の問題だろうと思った。ところが、雫は特化型CADを取り出した。

それだけならまだしも、出てきた魔法は『フォノンメーザー』。超音波の周波数を挙げて物体の温度を上げるAランク魔法だが、蒸発したのは一部分だけ。事象改変力がたりないのだろうが、続けて深雪が出した広域冷却魔法『ニブルヘイム』。これもAランク魔法だが、氷炎地獄『インフェルノ』より難しい魔法だ。しかも、僕が可能なドライアイス生成で冷却が止まるのではなく、液体が地面や氷柱についている。あの液体は液体窒素だろう。そしてまた、氷炎地獄『インフェルノ』に切り替えられたが、そこは液体窒素とドライアイスの膨張率は約700倍。一瞬で雫の領域の氷柱が吹き飛んだ。

深雪の魔法力の暴力的な強さを、思い知った瞬間だった。

真向勝負で、空気が燃え上がるような灼熱地獄『ムスペルスヘイム』というのは、アイス・ビラーズ・ブレイクでは不利だろうなぁ、と考えていた。



大会7日目で新人戦4日目。
今日は新人戦の目玉ともいえる、モノリス・コードと、ミラージ・バットだが、モノリス・コード1回戦とミラージ・バットの1回戦にでる里美がかぶるのだが、モノリス・コード・フリークの雫は、迷わずにモノリス・コードを見に行った。僕だけは、モノリス・コードに出ている森崎が変な空回りをしないように、ミラージ・バットを観戦した。モノリス・コードも、ミラージ・バットの里美も勝利して、ミラージ・バットの2回戦にでるほのかの試合は、レオたちや、雫たちと一緒に観る。観戦中にもらした

「他の選手より飛び上がるタイミングがはやいな」

「ほのかは、先行している光のノイズが観えている」

「そっか、エレメンツの家系だもんな」

ふとした言葉だったのだが、雫からの視線を感じて、自分で言った言葉のうかつさを思った。それは魔法師の血筋を探らないというものだが、エレメンツは特に、他人への依存性があると一部では知られているから、

「ほのかと、つきあおうとか、してないって」

小声で答える。周りには聞こえなかったようだが、雫には、それで意図は伝わったのだろう。僕がエレメンツに依存性があるのを知っていて、なおかつそれを利用する意図は無いと。

ほのかも無事に勝って、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ