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僕の周りには変わり種が多い
九校戦編
第14話 新人戦の途中は
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に追い打ちをかけるように、市原先輩が

「陸名くんは総合でも実質9位。『プシオン誘導型サイオン起動理論』を常用されているそうなので、起動式の完成度が高くなければ、プシオンのノイズに悩まされているのでしょう。その中で、実技で15位に入ったのですから、試験の起動式がしっかりしていれば、もっと上位に食い込んでも不思議ではありません」

暗に魔法科高校の先生の出す期末テストの起動式が下手。そういう内容も含まれているのだが、それよりも、こう連鎖して暴露されるのって、僕は達也が生徒会の話は、嫌そうな感じをしていたのが、なんとなくわかった。そのあと、皆のおもちゃにされていたが、あまり思い出したくはない。

この場だけでなく、レオたちと夜にあつまった時には、すでにばれていた。ルートは桐原先輩から壬生先輩を通じてエリカだ。桐原先輩には剣道で勝負を挑むことをきめた。どうせ剣道部にいりびたっているのだし、剣術だと、手加減をしないといけないから、余計にフラストレーションがたまってしまう。



その夜、ホテルのミーティング・ルームに集まった3年生。真由美、十文字、摩利、鈴音の4人は、今日の新人戦について話をしていた。

「スピード・シューティングは思ったより良い成績だったが」

「問題は、バトル・ボードね」

バトル・ボードの予選通過は女子2人にたいして、男子は無しだった。来年度の定員である24名の中に入るので足切りにはあわなかったが、本戦のクラウド・ボールに新人戦のバトル・ボードのそれぞれ男子が予選落ちというところが問題視されていたのだ。

「男子の方は、てこ入れが必要かも知れんな」

「しかし十文字、てこ入れと言っても今さら何ができる?」

しかし、十文字から答えはなかったが、腹案を考えていて、それをどうするかを煮詰めているところだった。



大会5日目で新人戦2日目。
クラウド・ボールと、アイス・ビラーズ・ブレイクの競技とはいっても、まず、注目するのは深雪のアイス・ビラーズ・ブレイクだろう。深雪の魔法力に、達也のCADプログラミング技能が組み合わさったのをきちんと視るというのは、チャンスだろう。僕とは振動系魔法で、プラスかマイナスかの違いがあるにしても、興味はつきない。雫も振動系魔法は得意らしいが、スピード・シューティングを観る限りは、そこまで得意としているかは不明だ。

クラウド・ボールとアイス・ビラーズ・ブレイクを見ていたが、興味をひかれたのは、雫の共振破壊の使い方だ。地雷源と呼ばれる千代田先輩と同じく、地面への振動系魔法をかけていたようだが、氷柱がいきなり崩れたようにみえた。どのような起動式かは、同じ学校内の競技経験者なら観ることができるから、後でみさせてもらおう。

あとはやはり深雪だが、氷炎地獄『インフ
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