第2話「大切なのは信じる気持ち」
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子のスタンドに声も出ず、部屋に入ることもできないまま立ち尽くしていた。
「銀さんわかるよ。巨大な魔を封じたようなお札見せられた後じゃ入りづらいよな。けどよ泊まるとこココしかねぇし、汚ねぇけど家のない俺にとっちゃ屋根がありゃ天国だよ」
「いや天国っていうか地獄絵図が……」
「長谷川さん。俺アンタが今一番幸せに見えるよ。世界一の幸せモンだよ」
「それって嫌味?まぁオジサン心広いから別にいいけどさ」
唯一スタンドが見えない長谷川は荷物を置いてくつろぎ始めた。
しかし一向に部屋に入ろうとしない二人に首を傾げ、長谷川が心配そうに声をかけてくる。
「おいおいおい、どうしたんだよ。そりゃちょっと臭ぇけど、んなとこ突っ立ったまんまじゃ風邪引いちまうぞ。俺霊感ある方だけど、全然感じないから大丈夫だって」
((説得力ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!))
「銀さん、僕こんなに長谷川さんを羨ましいと思った事ないです。長谷川さんを妬む日が来るなんて思いませんでした」
「世の中知らねー方がいい事もあるっつーが……まさにそうだな」
その言葉の意味を改めて思い知るが、それが逆にどんどん妬ましい気持ちを増幅させる。
だが部屋にぶら下がっているスタンドを前にすると足がすくんしまい、何も言えなくなってしまう。
“バコっ”
「痛ッ!」
何かが頭に当たった。長谷川は立ち上がって後ろ見るが、誰もいない。
原因がわからず首を傾げる。しかし銀時と新八はその犯人が誰か知っていた。
首をつったスタンドが長谷川の後頭部を蹴ったのだ。ちょうどスタンドの足元に座っていたため、邪魔だと思われたらしい。
「長谷川さん。カムバックカムバック。そこからどいて」
「カムバックカムバック。その子怒ってますから」
「はぁ?何言って……」
“ギュッ”
「!?」「!?」
「アレ急に身体が重く……」
“バタッ”
スタンドに抱きつかれた長谷川は、そのままブッ倒れた。
「長谷川さんカムバッーーーーーーーーーーーーク!」
「いいや来んな!スタンド背負ったままこっち来んなー」
スタンドに首をしめられ、しばし呻き声を上げたあと、長谷川は動かなくなった。
そして長谷川に抱きついたスタンドは、銀時たちを見てにんまりと笑った。
二人は沈黙の絶叫を上げ、足踏み揃えて部屋から逃げ出す。
「銀さん長谷川さんどうすんですかぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「奴はもう駄目だ見捨てろ!俺たちだけでも部屋変えてもらうぞォォォ」
全速力で廊下を走り抜け、銀時と新八は女性陣たちがいる洋式部屋へ突入した。
だが女性陣たちの部屋は銀時と同じ和室。変だと思いながら、新八はスタンドがいないか安全確認のため外へ繋がる襖を開ける。
すると縁側には老人の西洋スタンドが首をつ
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