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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-4 シリカとピナ
Story4-1 シリカとの出会い
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るまいしなぁ……笑わないって言うのなら言う」
しかし、キリトの言葉を聞いて再び表情を引き締め
「笑いません」
そう答えた。
キリトは答えた。
「君が……その、妹に似ているから……」
シリカはあまりにもベタベタなその答えに思わず噴出してしまった。
慌てて片手で口を押さえるがこみ上げてくる笑いをこらえる事ができない。
「わ、笑わないって言ったじゃん………」
キリトは傷ついた表情で肩を落とす。
「ぷっ……くくくっ……」
シャオンは笑っていた。
「そうだ!シャオンはどうなんだよ!」
「やっぱ言わなきゃダメか?」
「当たり前だ」
「えーっと……君が………その……なんかほっとけなかったんで………」
「くっ………だめだ、吹き出しそう………
理由がなんとも言えない」
「笑うな」
「いや、だって……」
「笑うな!」
仲の良い二人は再び笑う。それにつられてシリカも笑う。
そして、シリカは心底思った。
悪い人たちなんかじゃ決してない、と。
シリカは、2人の善意を信じてみようと思った。
自分は、一度は死を覚悟した。
ピナを生き返らせられるためなら惜しむものなんてもう何も無い。
そう思い、頭を下げるとシリカは言った。
「よろしくお願いします。助けてもらったのに、その上こんな事まで……」
トレードウインドウを目にやり、自分のトレード欄に所持しているコルの全額を入力する。
「あの、こんなんじゃ、全然足らないと思うんですけど………」
「お金はいいよ。使わなくて余っていたものだし。
俺たちがここに来た目的と被らなくも無いから」
キリトはそう返す。
シリカにとってそれは謎めいた事だったが、それを知らない2人は何も受け取らずにOKボタンを押していた。
「あの、ほんとにすみません。何から何まで。私、シリカっていいます」
「俺はシャオン」
「俺はキリト」
シャオンが手を差し出した。
「暫くの間よろしくな」
シリカとシャオンとキリトが握手を交わす。
「よ、よろしくお願いします!」
シリカは笑顔になっていた。
Story4-1 END
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