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SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-4 シリカとピナ
Story4-1 シリカとの出会い
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くてはならない。

攻略をも含めてたった3日の内にだ。

どう考えても不可能だ。

1年かけて、頑張って今の数字にした。

それも、ピナという大切な友達がいたからこれた。



シリカは再び絶望に囚われて項垂れた。

「ピナ……ごめんね……」

シリカは、ピナの羽根をそっと胸に抱き、そう呟いた。

自分の愚かさ、無力さ、全てが悔しくて自然と涙が流れてくる。

その時だ。

「大丈夫。まだ、3日もある」

シャオンがそう告げると、不意に目の前に半透明に光るシステム窓が表示された。

トレードウインドウだ。見上げると、キリトが操作をしていたのだ。

トレード覧に次々とアイテム名が表示されて行く。


≪シルバースレッド・アーマー≫

≪イーボン・ダガー≫


どれひとつとして見たことのある物が無いものばかり。

戸惑いを隠せない。


キリトがその戸惑いに答えた。

「この装備で4、5は底上げできる。俺たちも一緒に行けば何とかなるだろ」

「えっ?」

シリカは、口を小さく開きかけたまま、男の真意を測りかねていた。

シャオンはあたりを警戒しているのか別の方を見ているので、シリカはキリトをみる。

視線がフォーカスされた事をシステムが検地し、男の顔の右上にグリーンのカーソルが浮かび上がるが、そこにはHPバーが1本そっけなく表示されているだけで名前もレベルもわからない。

年齢も察しにくい人たちだった。

「………だよな」

シャオンは、徐にシリカの方を視た。

「俺らのこと警戒してるよな」

「あ、そうだよな」

「あっ、いえっ、そんなっ!」

こんな人が悪い人なんて想いたくない。


でも、シリカは聞かずにはいられなかった。

「ごめんなさい。あなたの言うとおりです。聞かせてください。どうして、そこまでしてくれるんですか?」

意を決し、シリカは聞いた。

その顔立ちから同年代のプレイヤーであることに少しは安心感を覚えたが……



彼女は今まで自分より遥かに年上の男性プレイヤーに言い寄られた事が何度かあったし、一度は求婚までされた。


13歳のシリカにとって、それは恐怖体験でしかなかった。現実世界では同級生にすら告白された事が無かったのだ。

そもそも、これは現実でも同じ。
甘い話にはウラがあるのが常識。

それは、このアインクラッドでは尚更だった。


でも、聞いてみようと思った。

「……シャオンは?」

「お前が言ったら言うよ」

「うわー……ずるー……」

再びキリトはため息をした。

そんな姿を見てシリカは少し笑みがこぼれていた。

「マンガじゃあ
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