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Chapter-4 シリカとピナ
Story4-1 シリカとの出会い
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れなかった」

「いいんです……助けてもらってありがとうございました……」















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















シャオンは驚いていた。

この森にある人物がいるという情報を聞いて、キリトと別れて探していた。

やっとのことでキリトと合流したと思ったら、涙を流している少女がいたのだ。

「あ、シャオン。その……えーと………」

キリトの表情も暗い。

「まさか……」

シャオンは歩み寄ると、シリカの方を見る。

「仲間が………」

こういうとき、どう言う言葉を言えば良いのかわからない。

だが、声はかけなければいけないと感じる。

「うっ………ゴメン、ゴメンね……ピナ……」

その少女は、答えることは無く……

ずっと涙を流していた。

「彼女は、ビーストテイマーみたいなんだ。俺は、彼女の友達を助ける事ができなかった」

キリトは悲しそうにそう話した。

「いえ、私が、馬鹿だったんです………1人でこの森を抜けれるって思い上がってたから……私のせいで、私を庇って、ピナが………」

「ビーストテイマー……」

シャオンはシリカの方をじっと見つめた。

「………その羽根だけど、アイテム名が何か設定されてるかい?」

キリトが、取り乱し涙で顔を覆われているシリカにそう聞く。

シリカは、キリトに言われるまま、確認する。


シリカは、恐る恐るウィンドウに手を伸ばした。

そして、表示されている羽根をタッチすると、重量とアイテム名が浮かび上がった。

「っ………」

その羽根の名は………『ピナの心』

「ピナっ……ピナぁぁ………」

シリカに再び、悲しみと後悔が押し寄せてくる。

「あっ、落ち着いて。それが残っているのなら、まだ蘇生の余地がある」

泣き出す寸前のシリカに慌ててキリトがそう答える。


「え!?」


その言葉を聞き、シリカは慌てて顔を上げた、半ば口を開けたままぽかんとキリトを見つめる。


「最近わかったことだから、まだあんまり知られてないんだけど……
47層の南に、思い出の丘って言うフィールドダンジョンがある。名前のわりに難易度が高いんだけどな。
そこのてっぺんで咲く花が、使い魔蘇生のアイテムらしいんだ」

「ほ、ほんとうですか!?」


シリカは腰を浮かせて、叫んでいた。

悲しみにふさがれた胸の奥から希望の光が差し込むのが自分自身にもよくわかる。

だが……

「47層………」

再び、肩を落とした。

今いるこの35層より12も上の層なのだ。安全圏とは到底言えるもので
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