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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-4 シリカとピナ
Story4-1 シリカとの出会い
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なっていた。
この森を抜けるには1分以内に各エリアを走破していくか、街で買える高価な地図を確認し、四方の連結を確認しながら歩くしかない。
地図は高価ゆえに、もっているのは先程のリーダーの盾剣士だけだった。
何より厄介なところが転移結晶の使用についてだ。
迷いの森での使用は、街に飛ぶことはできない。
ランダムで森の何処かに飛ばされる仕様になっているのだ。
だから、シリカはやむなくダッシュで突破を試みなければならなくなったのだ。
だが、曲がりくねった森の小道を、巨木の根っこをかわしながら走り抜けるのは予想以上に困難だった。
まっすぐに北へと走っているつもりが、エリアの端に達する直前で1分たってしまい、何処とも知れぬエリアへ転送される事を繰り返してしまったのだ。
徐々に彼女は疲労困憊していき、日もしずみ、夜の闇がこの森を支配してしまった。
シリカは走る事を諦め、運よくエリアの端に転送される事を願いながら歩き始めた。
当然、モンスターとの遭遇率も格段にあがる。
夜は視界が悪く、敵の不意打ちも受けやすくなる。
始めはピナのお陰で大丈夫だったのだが、時間がたつにつれて回復アイテムが徐々に底をついてきたのだ。
シリカに更に不運が襲う。
「ドラゴンエイプっ!」
この層で最強である猿人のモンスターが現れたのだ。
それも3体も同時にだ。
いつものシリカならば、問題ないが、回復アイテムが尽きている今は……
ガァァァ!!
「きゃあっ!!」
ドラゴンエイプの一撃がシリカを襲い、HPゲージを半分にまで削る。
「キューー!!」
ピナは回復ブレスで、シリカを癒す。
だが、一割ほどの回復で、そうはもたない。
だから回復アイテムが必要なのだが………
「ッ!!」
シリカはこの時、アイテムが尽きている事に気が付いた。
そして、3匹のドラゴンエイプが目の前に来た。
その巨大な棍棒が迫ってきた。死が迫ってきたのだ。
「っ!!」
動く事ができない、圧倒的な恐怖。
シリカはこれまで、死を感じたことが無い。
そのため動けなかった。
その棍棒が振り下ろされるその寸前、目の前に影が。
シリカを守ったのは、最愛の―――
―――ピナだった。
「ピナぁぁぁぁ!!」
シリカは泣きながら攻撃しようとした。
しかし、動けない。怖いのだ、死ぬことが。
そんなとき黒い影が目の前に。
「ハァァァッ!」
ドラゴンエイブを一撃で倒してしまった。
「すまない………君の友達、助けら
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