暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-3 転機の連続
Story3-1 一人じゃない
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
シャオンside


俺は今、第9層の迷宮区にいる。

未踏破の部分が多いので、少し探っていた。

「マッピングも終わったし、帰ろっかな……

けっこういい時間だしな」















そう思って帰ろうとすると、どこからか

「きゃ〜!」

という女の子の声がした。

「誰だろ……とりあえず行ってみるか」

俺はそっちの方向へ走っていった。

















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
















ついた場所では、一人の少女とモンスターの戦闘があったようだった。

よく見ると、少女の装備は少し心もとなく、HPもレッドゾーンまで減っていた。

モンスターにはまだその少女をターゲットしている素振りがあり、とても危険だった。






「……そりゃ、無理だよな……

って、そんなこといってる場合かよ、俺は……


おい! 大丈夫か!?」

反応がない。どうやら気絶しているようだった。








俺のレベルなら、ここのモンスターは大丈夫だった。

俺はモンスターに向かって片手剣スキル2連撃技〔バーチカル・アーク〕を繰り出し仕留めた。















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















再び、俺は倒れていた少女に呼びかけた。

「おい!おい!」

「うっ……………ん?」

「目、覚めたみたいだな」

「き、君が助けてくれたの?」

今度は気づいてくれたみたいだ。

「あ、うん。そうだけど」

「ありがとう」

「俺はシャオン。君は?」

「私、フローラ」

「その装備じゃこの場所は少し危険だ」

「知ってるよ」

「じゃあ、何でこんなところに一人でいたんだ?」

「私、この世界で時間を失うのが怖くて、それで……」

「なるほどな……

その気持ちは痛いほどよくわかる。
実際俺もそうだったからなー」

「じゃあ、なんで君は平然としてるの?」

「だって、無理をして死んでしまったら、それこそ怖いからね。

折り合いをうまくつけて今を生きてるだけだよ、俺は」

「でも………私……」

多分俺の持病『ほっとけないやつ助けたい病』でも出たんだろうな。

なんとかしてフローラを元気にさせたかった。


そしたら、次の瞬間、俺の口から自分でも思ってもみなかった言葉が出た。

「大丈夫さ。どんなところにいても、絶対に君は一人じゃない」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ