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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-2 1層攻略
Story2-5 ビーター
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か、
誰のお陰で生き残る事ができたのかがわかっている2人だ。

「あなたたち!」

「おい!」

示し合わせたかのように声を上げたが……

シャオンは2人の肩を軽く叩き、制した。

「元Bテスターだって?俺たちをあんな連中と一緒にすんな。

だよなぁ、キリト」

「そうだ」

「な、なんだとっ!」

そんな言葉を聞き、更に憎悪を燃やすメンバー。

「SAOのCBTの倍率はかなりのものなんだぞ?
受かったのはたった1000人。
その中に熟練者って呼べるものがどれだけいたと思う?

殆ど、レベリングの仕方も知らないような連中だったよ。
要するに……初心者。新しい物好きの連中もいたよ。
今日みたいな戦い方ができるアンタ達の方が遥かに優秀だよ」

そのシャオンの言葉に皆が押し黙った。
まるで、Boss戦前の空気の様に張り詰めていた。

シャオンはそれを確認すると、意図的な冷笑浮かべ続ける。

「俺は他の連中とは格が違う。Bテスト時代に上った層は14層。他の連中は付いてこれなかったよ。
当然だ。来たら来たで、即効で死ぬんだからな。
そして、あのBossが使っていた刀スキルは10層の敵だったか?だから知っていたんだよ。

初めから情報を渡せ?1層目のBoss戦でいきなり10層レベルのスキルが出るなんて普通思わないしな」

首を振り、冷徹な表情を感じた。

皆は本能的に悪寒がはしる。


そして、それを聞いたE隊のメンバーの1人が掠れた声で言う。

「なんだ、なんだよっ!それ!それ元Bテスターどころじゃねえじゃねえか!」

「そうだ!もうチートだ!チーターだ!」

チート、ゲーム上の不正な力。

世界を捻じ曲げ、書き換えた力だ。

オンラインじゃ、忌み嫌われる象徴だった。

「Bテスターでチーター、だからビーターだ!」

≪ビーター≫

「ビーターか、いいね。そう、俺はビーターだ。これからはオレを元Bテスター如きと一緒にしないでくれ」

そういい、背中を見せた。



まだ、Bテスターは600人ほどはいる。

そして、大部分がシャオンの言ったように、殆ど初心者。

その中でも少数なのが情報を独占する汚いプレイヤーだ。

とりあえずは、今後元Bテスターだからといって、目の敵にされる事は無いだろう。

まあ、その代わり恐らくは二度と前線でギルドやパーティなりに入れる事は無いといって良い。

情報の伝達は恐ろしいほどに早いからだ。



――俺は元々ソロだ。1人でも問題はないさ。これまでも、そしてこれからも……


シャオンの中に僅かに寂しさの様なものも残っていたがそれを押し殺した。

そして、キリトたちと共
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