暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
野生の戦士と怪人体と動き出す仮面
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く。

「離して・・・よ・・・」

急に触手の力が弱まった。

後ろを振り向けば、赤い剣を振りかざした白銀の戦士が立っている。

「な、おま・・・ぎゃああああああああ」

戦士が剣を振るう。

アスナの腕を捕えていたナメクジは断末魔を上げ、消滅した。

「お前えええええ!!」

もう一人が触手を振りかざすが、戦士は全てを切り裂いた。

そして、もう一振りの剣を頭に突き刺した。

もう一匹も消滅し、残るは白銀の戦士とアスナのみ。

「・・・何で助けてくれたの・・・?」

白銀の戦士は答える。

「・・・逃げるんだ、早く!愛する人がいるんだろう、っぐっうあああああ!?」

白銀の戦士、シャドームーンは苦しみ始めた。

そんな中、一枚のカードをアスナに握らせる。

「はや・・・く、逃げ・・・」

しかし、シャドームーンの願いは届かなかった。

後ろの立方体が破壊されたのだ。黒い炎によって。

「・・・・アスナ」

先ほど見た異形の戦士だった。

「・・・・キー坊は、元、気カ?」

この口調は。そんな馬鹿な。彼女が?

「・・・・・」

突然、二人の戦士は無言になり、アスナを昏倒させて檻へと運んだ――――――。





 宿

「なぁ、お前・・・何があったんだ?」

キリトさんがそんなことを聞いてきたから、僕は驚いた。

「な、何のことですか」

「動揺してるってことは、なんかあったんだろ?」

心配そうな顔をしてこちらを見てくるキリトさん。

言っていいだろうか?

僕は記憶の中の少女に質問してみるが、当然のことながら答えは返ってこない。

「いいですよ、話しましょう。No0.sorrowの真実を」

自分が知る限り、記憶が戻ったところの限界まで話した。

「・・・・少女に関しての記憶はあるのか?」

「話した所までしか、思い出してないんですけど・・・。少女を殺したのは・・・僕かもしれません」

キリトさんは一つ質問してきた。

「お前・・・あいつら全員を斃すことできるか?」

あいつらとは、クライ達の事だろう。

「できるだけ・・・説得はしようと思います。それでもだめだったら、斃します」

「・・・そう、か」

キリトさんは立ち上がって部屋を出ようとした。

「・・・・無茶するなよ」

そう言ってキリトさんは部屋を出て行った。



 宿の外 

宿の外から、仮面の男はユキを眺めていた。

「面倒なことになっちゃったな・・・ライダー達の力と同質化するなんて、思わなかった」

「もうちょっとだけ、待っててください」

風が吹いた。

「―――――――さん
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