竜と戦姫 6
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「はっ、ザマアだね!僕に歯向かうからこんなことになるんだ!でも仕方ないよね…僕の『五獣士』が強いから…雑魚魔導士ごときに負けるわけがないよ!」
シューベンがそう言い放ったとき、地面に埋もれるガリアは口元が微かに笑っているように見えた…
「あー…そうかよ…」
…次の瞬間、巨大な爆発がシューベンの目の前で起こる!
突然の出来事に『何!何!なんなんだよ!!』と焦るシューベン。
爆発元はガリアがめり込んでいた地面からだった。
土煙の中、腕をぶん回しながらニタニタとした口元で五匹と一人の目の前に現れたのはさっきまで地面に埋もれていたガリアだった。
「悪いな!あんな糞パンチ一発でノックダウンするほど野暮な体の出来はしてねぇんでな!ドラゴン、嘗めんなよ!!」
ガリアが叫ぶと土煙は一瞬にして吹き飛ばされる。
「な、ギガバルカンの一撃くらったのに倒れないなんて…!!規格外過ぎるよう君は!やれ、我が僕達!僕を!僕を!守るんだ!」
シューベンの掛け声に合わせてモンスター達はガリア目掛けて攻撃を開始する。
痩せ細った猿型のモンスター、名は『ハンテルモンキー』。ハンテルモンキーは素早さが特徴で獲物を狩るときはその素早さを生かす…が…ハンテルモンキーが一瞬にしてガリアの背後に回り込む、しかし、ガリアは知っていたかのようにくるりと後ろを振り向きニヤリして拳を構える。
「さっきはやってくれたなエテコー…そら、倍返しだ!『地竜豪腕拳』」
ガリアが放つ一撃は見事に急所を捕らえハンテルモンキーは数十メートル先まで木々をなき倒し飛び去っていく。
グローブを着けたカラス、名は『ボクサークロー』。名の通り足に着けたグローブボクシングのように殴る変わったカラスだ。しかし、そんなものガリアには関係なかった。
ボクサークローは足に着けたグローブでガリアに攻撃を開始する。しかし、ガリアはボクサークローの攻撃を意図も簡単に紙一重でかわす…そのまま近づき、最後に片手でボクサークローの拳をこれまた意図も簡単に止めた。
「捕まえたぞ、カラス…恨みはねぇがおねんねの時間だ!『地竜頭蓋剣』!!」
片手で持った足をそのままボクサークローを引き付けボクサークローの頭蓋目掛けて頭突きを繰り出す。ボクサークローはそのまま地面に叩きつけられ地に伏せる。
「さぁ、次だ…」
ガリアはニヤリと余裕の表情を見せた。
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