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Angel Beats! the after story
俺にはあいつが僕には君が
姉御麻雀
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している。そんな俺もTwitterとかにツイートしたい衝動に駆られてるぜ。
「クッ、ククク。アッハハハハ!!燕返しなんて使う奴初めて見た!やっぱりお前は大物だな!」
なぜか、上機嫌の男を不思議に思ってると。
「そろっと、顔を見せなよ。藤巻」
藤巻というフードの男。
「やっぱり気づいてたか。ひさ子」
「当たり前だろ。何百回もお前の打ち方、イカサマを見てきたんだ、それくらい分かるよ」
フードを脱ぎ、その顔が出された。
そこにいたのは、嘘偽りのない。戦線の藤巻だった。
「相変わらずだな、お前らも」
「ほんとに藤巻か?」
藤巻じゃなくって、富士牧なんて名前のやつだったら、ぶっ飛ばす。
「ドスは忘れちまったが、日向の知ってる藤巻だ」
再会を喜びたいんだが、一つ疑問がある。
「なんで、記憶があるんだ?」
「ちょっと、訳があってな。それに、お前らに頼みがあるんだわ」
藤巻は引率してた黒服の男二人に首で指図し店から出した。
*
雀荘の客室にある、ソファーに藤巻と向かい合うように座る。
改めて顔を見れば分かるが、風貌というか気迫が戦線の頃よりも格段に増している。
「で、あたし達に頼みってなんなんだ?」
再会を喜ぶことなく、いきなり核心を突くのはなんともひさ子らしいが、もうちょっとオブラートに包んでもいいと思うがな。
藤巻が突然立ちだし、テーブルとソファーの間の隙間に移動し。
「大山の!大山の記憶を戻してくれ!!」
誠心誠意の土下座だった。額をひいてあるカーペットに擦りつける。
「話が唐突すぎるぞ。ちゃんと一から説明してくれなきゃ、分かるもんも分からなくなるだろ。だから、土下座をやめろ」
「あ、ああ。突然すまなかったな」
沈んだ表情でソファーに座り直す藤巻。
テーブルに置かれているコーヒーを一口飲んで落ち着いたらしく俺らの顔を見る。
「説明する前にこの世界に生きる、俺の自己紹介がまだだったな」
着ていたパーカーを脱ぎスーツが顕になる。襟には金色に輝く代紋が目に入った。
「大山組若頭補佐が一人、藤巻 龍哉、二十七歳。どうぞ、お見知りよ」
「「「え、ええ〜〜!!」」」
わ、若頭補佐ってヤクザのNo.3みたいなもんだろ。それが藤巻だって!?
もしかして、俺らって相当メンドイことに巻き込まれたのかもしれないな。
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