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Angel Beats! the after story
俺にはあいつが僕には君が
姉御麻雀
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たのか分からないが、黒服の男性二人がフード男の後ろに着く。

裏社会関係かもな。たった一人の雀士を探すための情報量、時間的余裕、人員。この点だけで確信が持てる。

別段、ひさ子と打つのはこれが初めてじゃないからな。ああいう関係者とは何度も見る機会があったから、そういう類っつうのは雰囲気で察することができる。

「はぁ〜。ったく、めんどいな。東風戦だけだからな」

「ありがたいな。簡潔に、俺とお嬢ちゃんだけが二万五千点持ちの他二人は点棒無制限。もちろん、そこの兄ちゃんたちはお嬢ちゃんの味方として、アシストなりしてもいいぜ」

純粋な一対一をしたいらしいが、最後の軽い挑発は軽率だな。俺たちがそんなことしたら、ひさ子のやつに殺されちまう。
TKも俺と同じ考えらしく中立つまり、トップを狙いにいく。

「まぁそれでいいよ。早速、始めようか」

ひさ子が次々と四面の牌の山を築いていく。

起家はTK。東風戦は半荘の半分のため最短で四回で終わる。そのため、必要なのは圧倒的スピード。鳴いて鳴いて鳴きまくるぜ!

「ポン!」

八巡目で鳴き、一気にリーチに近づく。三人を見るに張ってなさそうだな。二索を捨てる。

「ロン。三千九百。悪いな兄ちゃん」

な!?気配が読めなかった。だけど、次は俺の親番。切り替えて行くか。

「ロン。六千四百。またまた悪いな」

振り込んでばっかだ。悪いひさ子、このままじゃ、お前が負けちまう。

「拾いにすり替え。あんた、つまんないことすんだな」

「拾い、すり替え!?それってイカサマじゃねぇかよ」

すり替えは手牌とツモ牌を入れ替える技。拾いは捨牌から好きな牌を拾い、代わりにいらない牌を置く技。どれも、有名なイカサマだ。

「どこにイカサマをしたって証拠があるんだ?疑うのはよしてくれよ。仲良くやろうぜ」

白々しいやつ。ずっと気づかなかったんだ、今更注意して、見てても見落とす可能性が高い。打つ手なしか。

「目には目を歯には歯をイカサマにはイカサマをだ」

背筋が凍るような言葉と共に牌を混ぜるひさ子。そして、ひさ子の親だが、イカサマを使われたんじゃすぐに流れちまう。
我らがひさ子の姉御を信じつつ手牌を見る。良くもなく悪くもない手牌にため息しつつ、東三局が始まる。

「ツモ」

「「「はっ?」」」

倒れた牌は確かにツモっていた。これって……。

「天和なんて初めて見た」

確率的には確か、三十三万局で一回できるかどうかだったか。まさか、こんな奇跡的な瞬間に遭遇できるなんてな。

「四万二千。あたしの勝ちだな」

「ひさ子姉さんカッコいい!まさにミラクル!アカギか何かの親戚かなんかなんですか、ひさ子姉さんは!」

TKも興奮
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