俺は愛せる? 幻想郷...
俺の名前は八雲琥珀だっ!
第十一話 ネタは程々に...
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「でも、それは俺のだ...」
口を尖らせて女の子は俺に長財布を突き出した
「これが欲しいの? これが欲しいんだよね? お兄さんはこんなのが欲しいの?」
「俺のだからなっ!? 露骨に嫌がらせしないでくれるかなぁ!?」
長財布を受け取り
ホットしてポケットにしまう
今後は財布なんか飛ばさないようにしよ...
こんなことごめんだ
さてと、そう言ってその場から立ち去ろうとしたとき、女の子が俺の服の裾を引っ張ってニヤリと笑った
「私の名前は九八寺まよわないです」
いきなり自己紹介して来たぁ... って言うか絶対これ偽名ぃ... あれか、君はあれなんだな。"迷い牛"なんだな。人を迷わせるお化けなんだな。わかる人にしかわからないネタぶっ込みやがって...
あ、もしかして俺はこよこよ視点なのか? こよこよやらなきゃいけないのかっ!?
「そっかそっか〜 九八寺まよわないちゃんって言うんだね〜 ちなみにお姉ちゃんの名前は?」
「博麗霊夢です」
この子おバカね
正真正銘のおバカちゃんね
「そして君の名前は?」
「博麗霊です... あれ?」
博麗霊と名乗ったこの少女は何か大事なことに気づいたか、あたふたとして焦っていた。言い訳でも考えているのだろうか?
「お、お兄さんの名前は?」
「八雲琥珀。十七歳、元高校生です」
「おぉ! お兄さんは阿良々g...モゴモゴ」
危険を感じて博麗ちゃんの口を抑えてやった
やっぱり俺がこよこよだったぁ...
「僕を某会話を主とするミステリー青春物語の主人公にしないでくれるか? そして"かみまみた"のくだりは絶対にやらないからな、絶対だぞ」
口から手を離し、自分の腰に手を当てて仁王立ちしながらそう言った。博麗ちゃんはぷはっっと息を吸うと...
「失礼、噛みました」
「いいや違う、わざとだ」
「かみまみたっ!」
「わざとじゃないっ!? ってぅおい!! お前それが言いたかっただけだろ、良い加減にしろ。テヘじゃねぇよ...」
などとわかる人にしかわからないネタをかまされてはツッコミの連鎖。結局それで十分以上は経った
俺が帰ろうとするのを拒否しているようにも見える
「そろそろ俺は行くよ... 疲れたわ」
そう言って立ち去ろうとすると
博麗ちゃんがまた俺の服の裾を引っ張って来た
「なんだ、まだネタが余ってるのか?」
「遊ぼ...?」
ん? 今なんて?
「あ... あ〜そ〜ぼ...?」
もじもじと手遊びをしてチラチラこちらを覗き、そう言ってくる博麗ちゃん
つまり博麗ちゃんは構って欲しかったと言うこと
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