九校戦編
第13話 対戦型魔法
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で、実験室でしか見られないという対抗魔法である、術式解散『グラム・ディスパージョン』をかけた。座標特定は、魔法式に付随するプシオン。こいつになら、目をつぶっても当てられる自信はある。そして、目論見通り、ダブルバウンドのエリア魔法の手前約50cmで当てて、重力魔法の魔法式を解散させる。クレーは物理法則にのっとって慣性によって、ダブルバウンドではねかえされていく。
術式解散『グラム・ディスパージョン』に動揺したのか、2枚のトレーがダブルバウンドエリア魔法で跳ね返されたが、気を取り直したのか、手を変えてきた。重力魔法の移動速度を低速化させる方法だ。残り40枚あまりなら、マルチキャストでも余力があるという判断をして、別な対抗魔法に切り替えた。行なったのは、見かけ上は単なる振動弾。自分の色のトレーと異なるのは振動周波数と、プシオンの量。魔法においての現在の常識では、魔法の干渉強度はサイオンの力によるものとされているが、魔法に付属するプシオンが上回れば、サイオン量が上回っても、魔法式はくつがえされない。相手がプシオンを無意識に放っている以上、意識して制御されているプシオンより量が多くても、単純な力比べにはならないのだが。
こうして、後半は、僕が6枚差で勝つことに成功した。
まあ、先ほどのプシオンが多い魔法は、風精もいることだし、気がつくとしたら、化け物クラスの師匠とか九重先生ぐらいだろう。
そんなことを思っていた翔だが、パーティで余興を邪魔してしまった、九島列という存在を忘れていた。
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