九校戦編
第13話 対戦型魔法
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しては決して悪くはない数字だが、最初を捨てて、あとはすべて当てられる陸名翔の決勝進出は決定した。
決勝戦のシューティングレンジで僕は横にいる、三高のカーディナル・ジョージを意識して、決勝に前だっておこなわれた試合での森崎が、意地をみせて3位を確定させていることを思っていた。この決勝で負けたら、森崎は意地でも自分の方が上だと言いはってくるだろう。森崎はスピード・シューティングが苦手だったようだが、3位入賞をしているからなぁ。苦手とみられたくはないらしいが、ケアレスミスが何回か見受けられる。だから、森崎の順位とは限らずに、負けないための対策はとってきたが、さて、カーディナル・ジョージが不可視の弾丸『インビジブル・ブリット』以外に、重力魔法が属する加速・加重系統魔法をどれだけ用意してきているかだ。
競技開始のランプが点灯とともに、ダブルバウンド、振動系、風精結界の3種類のエリア魔法を順番にかけていく。エリア構築に今度も8秒なのに4枚が出されている。普通は2,3枚のはずなのに、今回は多い。そういう感触だが、カーディナル・ジョージが撃ち落とすのに使用している魔法は、不可視の弾丸『インビジブル・ブリット』だろう。そうして、ダブルバウンドのエリア魔法を抜けるのは、加重魔法を使用しているところまでは魔法式のサイオンコ光パターンで判断できる。こちらは、クレーを射出口から漏れてくる、電磁派の違いによって、どのあたりからクレーがでてくるかは判断できる。それが白か赤かは目視や、風精の情報によってきりわけて、振動弾をクレーの直前で発生するようにして、少しは離れた場所から打つスタイルで当てている。照準が甘いからだが、風精から伝わってくる情報は、あいまいさが残っているので、今回の大会は仕方が無い。
このまま4枚差のまま、風精が集まりきるタイミングである後半の時間で、風によって、相手のクレーをいったんなるべく上へあがってから、斜め下へ移動するように使役する。途中で重力魔法につかまらなければ、破壊エリアを少しばかりはいって、そのままダブルバウンドで、斜め下へより高速で落とすためだ。
だが、これも相手の加重魔法につかまった。
カーディナル・ジョージは、ここまで連続100点をとっているのもあるし、モノリス・コードにもでている選手なのだから、不可視の弾丸『インビジブル・ブリット』だけの選手ではないだろうとは思っていた。ただし、ダブルバウンドのエリア魔法を抜けるには、必ず対象のクレーに直接魔法をかけなければならないという制約が、相手にかかる。まあ、エリア魔法そのものをつつみこむ強力なエリア魔法をかけられても同じだが、そんな術式は、対戦形式では過去に事例は無かった。達也が雫に授けた収束系エリア魔法が初めてみるものだ。
それで、かけられる魔法の種類は限定できるわけ
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