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僕の周りには変わり種が多い
九校戦編
第13話 対戦型魔法
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的にでもみえれば、中間に物体があってもかまわない。対象を点にしぼって打ち込めば、全体へ波及するからだ。余裕をもっているせいか、クレー全体が魔法エリアに入ってから、撃ち落としている。さて、僕との時は、すんなり通してくれるかな。



「準決勝だけど、今度の陸名くんの相手は移動式魔法を使っていたわよね?」

「その通りです。見ていただければわかりますが、あの通り手前から魔法をかけて通過させる手段をとっています」

「それって、魔法式へのサイオン供給量を増やしているってことよね?」

「その通りです。普通なら、50枚少々のクレーに有効エリア内で魔法をかければ良いのですが、有効エリア以外から全100枚のクレーに移動魔法をかける必要がでてきます。サイオン切れが場合によっては、狙えると考えているようです」

「この相手選手にはどうかしら?」

「決勝ならともかく、準決勝では、サイオン切れはおこさないでしょうね」

「今のところ、陸名くんが最初の4枚のトレーを落としていないから、4枚の差がついたままなんだけど」

「そろそろ50枚に達っしたので、一番外部のエリア魔法が起動します」

「あの魔法は存在していただけで起動していなかったの?」

「あれは、これまでは風精を集めて、照準あわせだけに使用していただけです。これから、その風精が使役された内容にともなって、相手のトレーのみ下部へ集約していきますよ」

「相手のトレーを、有効エリアの中へ入れているけれど、止められたわね」

「ここまでは、想定内だそうです」

「相手トレーが落下したわ……重力魔法ね」

「その通りです。発火念力が得意ということもあって、振動系プラス魔法が一番の得意ということは、会長も覚えていると思いますが、現代魔法では加速、加重、移動も得意だそうです。なので、移動魔法への対抗手段として、重力魔法を選ぶそうです」

「選ぶということは、もしかして、他にも対抗魔法を用意しているの?」

「1系統の魔法に対して、各3種類の対抗魔法を用意しているそうです。さらにそれが通用しなかった場合に、共通的な2種類の対抗魔法も用意しています。これが汎用型CADを使ったメリットですね」

「なんで、そんなに対抗魔法が用意しているの?」

「もともとは、合気術をベースにした古式魔法を使用しているので、単純な対物競技は苦手なんだそうです。なので、そこに干渉する対抗魔法を、ラインナップとしてそろえたとか」



対戦相手は、元々が100枚とも落とせる実力がある相手ではなかった。普段の練習よりも移動させる枚数が多いのと、移動量が多かったりと、集中力を使いすぎてしまったために、自然と後半は移動魔法で当てて壊すことができずに、90枚を切った。新人戦の準決勝と
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