九校戦編
第13話 対戦型魔法
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
的にでもみえれば、中間に物体があってもかまわない。対象を点にしぼって打ち込めば、全体へ波及するからだ。余裕をもっているせいか、クレー全体が魔法エリアに入ってから、撃ち落としている。さて、僕との時は、すんなり通してくれるかな。
「準決勝だけど、今度の陸名くんの相手は移動式魔法を使っていたわよね?」
「その通りです。見ていただければわかりますが、あの通り手前から魔法をかけて通過させる手段をとっています」
「それって、魔法式へのサイオン供給量を増やしているってことよね?」
「その通りです。普通なら、50枚少々のクレーに有効エリア内で魔法をかければ良いのですが、有効エリア以外から全100枚のクレーに移動魔法をかける必要がでてきます。サイオン切れが場合によっては、狙えると考えているようです」
「この相手選手にはどうかしら?」
「決勝ならともかく、準決勝では、サイオン切れはおこさないでしょうね」
「今のところ、陸名くんが最初の4枚のトレーを落としていないから、4枚の差がついたままなんだけど」
「そろそろ50枚に達っしたので、一番外部のエリア魔法が起動します」
「あの魔法は存在していただけで起動していなかったの?」
「あれは、これまでは風精を集めて、照準あわせだけに使用していただけです。これから、その風精が使役された内容にともなって、相手のトレーのみ下部へ集約していきますよ」
「相手のトレーを、有効エリアの中へ入れているけれど、止められたわね」
「ここまでは、想定内だそうです」
「相手トレーが落下したわ……重力魔法ね」
「その通りです。発火念力が得意ということもあって、振動系プラス魔法が一番の得意ということは、会長も覚えていると思いますが、現代魔法では加速、加重、移動も得意だそうです。なので、移動魔法への対抗手段として、重力魔法を選ぶそうです」
「選ぶということは、もしかして、他にも対抗魔法を用意しているの?」
「1系統の魔法に対して、各3種類の対抗魔法を用意しているそうです。さらにそれが通用しなかった場合に、共通的な2種類の対抗魔法も用意しています。これが汎用型CADを使ったメリットですね」
「なんで、そんなに対抗魔法が用意しているの?」
「もともとは、合気術をベースにした古式魔法を使用しているので、単純な対物競技は苦手なんだそうです。なので、そこに干渉する対抗魔法を、ラインナップとしてそろえたとか」
対戦相手は、元々が100枚とも落とせる実力がある相手ではなかった。普段の練習よりも移動させる枚数が多いのと、移動量が多かったりと、集中力を使いすぎてしまったために、自然と後半は移動魔法で当てて壊すことができずに、90枚を切った。新人戦の準決勝と
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ