第六章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
が動く。
「今日はだ。結婚する新郎が腕によりをかけてな」
「御前の孫がだな」
「祝いの馳走を作っておる。式の後でそれを楽しもうぞ」
「それが終わればだ」
また笑いながら話すアルフレッドだった。
「新婦の手料理が好きなだけ食べられるぞ」
「御前の孫娘がな」
「そういうことだ。さて」
時間を見れば。丁度いい時間であった。
「行くか、そろそろ」
「そうだな。一緒にな」
笑顔で頷き合いながら立ち上がる。その二人のところに子供や孫達が集まってきた。二人のそれぞれの子供や孫達が。
「お爺ちゃん、行こう」
「もうそろそろね」
「ああわかった」
「じゃあ今からな」
彼等もそれに頷く。そして式に向かい。
新郎新婦の後ろで満面の笑顔で記念写真を撮る。周りには子供達や孫達がいて同じ笑顔を見せている。二人の戦友は今はこれ以上はない幸福の中にいるのだった。何十年もの時を経た再会の後で。
戦友 完
2008・3・7
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ