第四十話 大好きという言葉
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もマグナモンも優しくはなかった。
マグナモンは拳と蹴りのラッシュをクラヴィスエンジェモンに叩き込む。
数十発ほど殴られた時点で顔面と仮面は原形を留めておらず、四肢もいびつな形に歪んでいた。
マグナモン[うおおおおおお!!]
クラヴィスエンジェモンの顎に強烈な一打を与え、上空に打ち上げた。
そしてマグナモンは空間を圧縮して、強烈なレーザー光の嵐を見舞う。
マグナモン[消えて無くなれ!!シャイニングゴールドソーラーストーム!!!!]
レーザー光をまともに受けたクラヴィスエンジェモンはデータ粒子となる。
D-3がクラヴィスエンジェモンのデータを取り込んでデジタマに変えた。
マグナモンはブイモンに退化する。
そして激情によって解放されたデジメンタルも奇跡、運命、希望が封印されてしまう。
大輔はなっちゃんに駆け寄る。
大輔「なっちゃん!!」
なっちゃん「大…輔…」
大輔の姿を見たなっちゃんは再び人間の姿となる。
しかし、身体が薄くぼやけている。
大輔「ごめん…守るって言ったのに…守れなくて…」
なっちゃん「気にしないで…大輔は、私を守ろうとしてくれた…傍にいてくれようとした…」
大輔「………」
なっちゃん「私ね…大輔が守るって言ってくれて凄く嬉しかったの…」
大輔「…うん」
涙がなっちゃんの頬に落ちるが、なっちゃんは大輔の頬に触れた。
なっちゃん「大輔…私、眠いの…凄く眠たい…こんなに幸せな気持ちになれたのは本当に久しぶり…」
大輔「なっちゃん…」
なっちゃん「泣かないで…私の心はいつでも大輔と一緒だから…」
大輔はなっちゃんの手を強く掴んだ。
彼女の温もりを決して忘れないように。
なっちゃん「…ありがとう、大輔…大好き」
なっちゃんだったデジモンですらもない存在は光となり、大輔を包んだ。
大輔の身体の傷が癒えていく。
大輔「なっちゃん…」
感じる…。
確かに感じる。
なっちゃんの存在を自分の中に。
大輔「一緒に戦ってくれるんだな…。行こうブイモン」
ブイモン[おう!!]
大輔「なっちゃん…これからも一緒だ」
大輔はブイモンをガーゴモンにアーマー進化させると、一気に島から飛び出した。
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