暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0860話
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イティヴ3は失敗と見なされ、全ての成果はオルタネイティヴ4に引き継がれた。……そう、君も知っているミス香月が総責任者を務めているのが、それだ」
「……夕呼か?」
「ファーストネームで呼ぶとは大分親しくなったようだね。ともあれ、ミス香月が現在日本の白陵基地でオルタネイティヴ4を進めている」

 ……なるほど。軍人でも何でも無い夕呼が、何故基地の副司令官になっているのかと不思議に思っていたんだが、以前オーストラリアの方から聞かされた秘密計画ってのは、そのオルタネイティヴ4とやらな訳か。

「なるほど、話は分かった。……それで、日本で進められているオルタネイティヴ4と俺がここにいる理由、そしてビルを始めとした政治家や軍人、科学者までもがここに集まっている理由は?」
「まぁ、待ってくれ。最初に言ったように話は長くなるんだ。それで、オルタネイティヴ4だが、これはオルタネイティヴ3をより拡大した内容になっている。対BETA諜報員育成計画とでも言うべきもので、特殊な存在を作り出して、BETAからの情報を抜き出すというものだ。……ただ、話を聞く限りではかなり夢物語に近い。実際、オルタネイティヴ3は散々な結果に終わった訳だしね」

 その意見にはここにいる政治家や軍人達も同意見なのだろう。念動力を使った俺に対して畏怖の視線を向けつつも頷いている者が多い。

「それで、だ。アメリカ合衆国としてはそんなお伽話に地球の命運の全てを託す訳にもいかないし、この世界で最も力のある国としてとある計画を立てていた。このままBETAに勝てない以上、地球はより激戦地になり、最終的には滅びる可能性すらも否定出来ない。そうである以上、種の存続を第一に考えるべきだ。……そうは思わないかね?」

 なるほど、その考えは分からないでもない。俺達の世界でのアースクレイドル、ムーンクレイドルといったプロジェクト・アークや、あるいはマクロス世界で行われている移民だって種の存続第1に考えられているものだ。それを思えば、同じような計画を立てたとしても不思議では無い。
 だが、最大の問題はこの世界にそれだけの技術があるかどうかだろう。

「つまり、その移住先を手配しろと?」

 単純に考えれば、他の世界……それこそ現在はある意味で人種の坩堝と化しているネギま世界の火星に移住するとかか。まぁ、この世界の火星は色々な意味で危険な場所と化しているのを思えば、嫌がるかもしれないが。
 他にはSEED世界のオーブ、コロニー、ギアス世界の陽光、マクロス世界のミュートスといったところが移住先としては有望だろうが、人数が多すぎると移住先で勢力を作って無駄に騒動を起こしそうなんだよな。
 だが、予想外の事にビルは首を横に振る。

「いや、確かにそう出来ればいいだろうけど、生活様式が余りに違う
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