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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-2 1層攻略
Story2-2 初めての悪意
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ットし続けた。
「無視はいけねぇなあ、いけねぇよ」
その隙を利用して肉薄した俺は、言葉を漏らして右手の剣を振りかぶった。
出現率1%以下のレアモンスターとは言え、花付きネペントのステータスは普通の奴とほとんど変わらない。防御力と攻撃力は多少高いらしいがレベル4の俺には無視できる差だった。
Bテスト時代から積み重ねた戦闘経験でアバターはほぼ自動的に動き、ネペントのツル攻撃をパリングやステップで回避しては反撃を加え続けていた。
ものの10秒で敵のHPゲージを黄色く変え、1度バックジャンプをしてからとどめのソードスキルをたちあげる。
腐蝕液を吐き出しそうになっていたネペントが、捕食器の半分も膨らまないうちに、片手剣スキル単発技〔ホリゾンタル〕の青い弧線が渇いた音とともに肉質の茎を切断した。
ノーマルなネペントとは少し違う悲鳴が響き、切り離されたウツボ部分がごろりと地面に落下し、ポリゴン片になって四散する前に頭頂部の花がはらりと散る。
中から仄かに光る球が転がりでて足もとまでやってきて、ブーツのつま先に当たって停止したと同時に、ネペントの胴体と捕食器が立て続けに爆砕した。
俺は左手でつかんだ光り輝くネペントの胚珠を拾い上げた。
だが、脱力するのはまだ早い。 少し離れたところで、危険な実付きの囮を引き受けてくれたコペルの援護にいかなくてはならない。
「すまない!待たせた!」
顔を上げてそう言うと、俺は左手の胚珠をこのベルトポーチに落とし込んだ。本当はアイテム欄に格納したいのだがそんな操作をゆっくりとしている場合ではないので、剣を握り直し数歩走った。
コペルは実付きと戦っておりほとんどの攻撃を受け流していた。不意にコペルが俺の方を見てこんなことを言った。
「ごめん、シャオン」
そう言うとコペルは視線をモンスターに戻して、右手の剣を大きく頭上に振りかぶった。刀身が薄く青く輝き、ソードスキルを発動した。
「そのソードスキルダメだろ……」
コペルのソードスキルは発動し、半自動操縦されるアバターは猛然と地面を蹴り、発光する刀身をネペント捕食器の上で揺れている丸い実へと叩きつけた。
凄まじい音で破裂し、森を揺らした。実を粉砕したコペルの片手剣スキル単発技〔バーチカル〕はそのままネペントの捕食器を断ち切りHPゲージを削り切った。
モンスターは爆散したが、空中に残る薄緑色の煙と、俺の嗅覚まで届く異様な臭気は消えない。
煙を避けて大きく飛び退いたコペルに向かって、俺は呆然と声を投げかけた。
「なんで実を斬ったんだ……」
事故ではなく意図的な攻撃だった。コペルは自分の意志に基づいて実を斬り、破裂
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