間違った者の末路
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てぇ!
僕は未だに認めてないぞぉ!円さんは僕のお嫁さんになるんだぁ!』
………………は?
いやまて、今出た名前は家の母親の………まさかっ!
『円さんは何時も天使のように笑ってくれたぁ!
僕が残業に追われているときも何も言わずに率先して手伝ってくれたぁ!
そんな僕の天使を横から奪いやがってぇ!』
…何てこった…。
まさかこの暴走の動機が母さんの横恋慕を狙った行動だったとは…。
『だったら何でアスナを狙った!』
『資金だよ!彼女の親は結構な資産家でねぇ!
研究資金を投資してくれる有用な保険なのさ!』
……腐ってやがる。
だが、もう遅い。恐らくこの会話だって――――
『残念だが須郷君。
ここで君の企ては終わりを迎える』
システムコマンド消えちゃったから。
俺の周りに浮遊していたウインドウが消えた。
それは即ちIDの持ち主がログインしたと言うこと。
どうやって監視の目を掻い潜ったかはさておいて、今はこの後のスケジュールでも考えて置こうかな……。
『円くんは私の嫁だ。
君に手出しなどさせるわけが無いだろう』
『嘘だ!嘘に決まってる!
彼女の笑顔は僕にだけ向けられれば良い!』
須郷はヒースクリフに対し、手振り足振り身体振りで怒声を上げ、
若干ながら目頭が滲んでいるように見えた。
『本当に、残念でなら無い。
どうやら私は部下の人事に恵まれないらしい』
ヒースクリフはそう言って剣を抜く。
その装備はSAOで使っていたもののそれだった。
ぶっちゃけ容姿が変わっていない。……気に入ってたのか?
『うわぁあああ!』
奇声と共に剣を振りかざす須郷。
『遅いよ須郷君。君の敗けだ。此処でも、向こうでも』
ヒースクリフは落ち着き払って須郷の身体を切り刻んだ。
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