暁 〜小説投稿サイト〜
僕の周りには変わり種が多い
九校戦編
第12話 スピード・シューティング
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央に密集するもの以外、つまり対戦相手のクレーは自動的に中央を避けるコースになる。発想がコロンブスのたまごのようだ。言われてみれば、確かに可能だが、これだけ規模が大きい魔法が可能なだけの、魔法力をもっている魔法師も少ないだろう。これも雫が勝って準決勝4名のうち、3名が一高からだ。



昼食時、なんとなく達也のそばで食事をする。他の1年生男子と一緒だと、森崎の目がねぇ、とため息をつきたくなる感じだ。達也のそばにいれば、学校の昼食で同じか近くのテーブルに座るメンバーである、深雪や雫と一緒になる。ほのかはバトル・ボードの準備で先に食事を済ませたのか、ここにはいない。そして、午前中のスピード・シューティングに出場して、1位から3位までのメンバーである滝川と明智もそばの席で食べることになる。ひとことだけ

「滝川。3位入賞おめでとうな」

「今度は陸名の番ね」

「やるだけ、やってみるよ」

滝川も、3,4位決定戦で三高の選手を相手に3位を射止めたのだから、準決勝で雫と当たらなければ、2位になれたかもしれないが、それこそ『たられば』の話だ。そこは十分にわかっているのだろう。とりあえずの応援はもらえた。バトル・ボードとスピード・シューティングがあるから、見にくるかは不明だが。

女子スピード・シューティングの上位を占めた3人に称賛の的になったのと、ついでの感もあるが技術スタッフである達也にも、功績をたたえる上級生がいるのもたしかだった。それが達也にとって、居心地が悪いのか深雪と雫をつれて、天幕からでていった。雫も一緒ということは、ほのかのところにでも行ったのだろう。

一方、僕の方は、天幕の控え室にあるCADが体感的に問題がないか、プシオンが存在しないか観てみたりの最終チェックをおこないながら、五十里先輩に簡単な注意事項をうけていた。

「女子スピード・シューティングの結果がよかったよね。それでやる気をだすのは良いけれど、平常心を保っているんだよ」

「はい。操弾射撃の大会で、こういうのは慣れましたので、他の2人よりは冷静だと思いますよ」

だって、生死にかかわるようなことでもないからなぁ。それよりも、五十里先輩と長時間いると、千代田先輩の視線がきびしくなるので、そっちの方が、身の危険を感じそうになるのは気のせいだろうか。



スピード・シューティングのシューティングレンジに立った感想はというと、「観客が少ないなぁ」だった。まあ、七草生徒会長はともかく、雫のあの魔法もなかなか観られるものじゃないから、観客が多いのもわかる。

スピード・シューティングの際に座っていた位置をみると、レオ、エリカ、美月、幹比古の4人と、クラスメイトで魔法実技で一緒になる南だ。それともう一人のクラスメイトが座っている。そういえば「応援し
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