マブラヴ
0859話
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? どうしたんですか、こんなに急に」
「よう、久しぶりだな。俺が来るって情報は降りてきてないのか?」
「え? いえ、別にそのような報告は……」
そう呟いた時、中尉の階級を付けている軍人が慌ててこちらへとやってくる。
「アクセル代表、お待ちしておりました。……軍曹、どうした?」
「ああ、気にする必要は無い。この男は俺とそれなりに縁が深くてな」
「は、はぁ。それはいいのですが……アクセル代表がこちらに来ると連絡があったのは、つい今し方なのですけど、随分と早いですね。フットワークが軽いと言うか」
「ま、フットワークは軽いからな。それよりも早速案内してくれ。先方が待っているんだろう?」
その言葉の聞くと中尉が頷き、口を開く。
「では早速ですがご案内します。……丁度いい。軍曹、車の運転をしろ」
「はっ!」
「お前達も、ここはもういいから自分の仕事に戻れ!」
中尉の言葉にその場に集まっていた軍人達も自分の仕事を再開するべく散り散りに去って行くのだった。
軍曹の運転する車に乗せられてやって来たのは、ここもまた既にお馴染みとなっている基地の外れに用意されている会議室。
中尉が指紋その他のチェックをすると中への扉が開く。
「では、私と軍曹はここで待機しているように言われていますので、アクセル代表はここからお一人でお願いします。場所は以前使った部屋と同じ場所だと聞かされていますので」
「分かった」
以前と同じ場所となると、夕呼と会談をした場所か。
そう判断して建物の中に入り通路を進んでいくと、会議室の前に2人のSPの姿があった。
「シャドウミラーのアクセル・アルマーだ」
「はっ! 既に大統領を始めとした皆様はこちらにおります」
「……なるほど」
大統領を始めとした、か。その言葉から行くと、恐らくビルの他に何人もいるのだろう。
さて、何があるのやら。
SPの開けた扉を潜りながら会議室の中に入ると、そこには予想通りにビルの姿があり、他にも20人程の姿がある。
会議室の中にいた中の半数、10人程は何らかの作業に集中しており、俺が姿を見せた事に気が付いた様子は無い。
真っ先に俺に気が付いたのは、ある意味では当然ながら俺をここに呼び出したビルだった。
「アクセル!? 連絡をしたのはついさっきだというのに……また、随分早い到着だな」
「知ってると思うが、俺達はシステムXNという転移装置を実用化しているからな」
「……そう、その件で呼んだんだが……いや、その前に他にも幾つか話したい事がある。アクセルが来るのが予想外に早すぎてこっちの準備が整っていないのでね」
チラリ、と白衣を着たりスーツを着たりといった者達へと視線を向けながらビルが呟く。
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