空白期 中学編 03 「新たな出会い」
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…
「えっと、すみません。俺って何をしたんですか? どうにも記憶がなくて」
「え……」
急に浮かべられた悲しげな顔。それを見た俺は再度脳内にある記憶を遡った……が、やはり彼女に関する記憶は先ほど教室に入ってきてからのものしかない。どう対応していいか困っていると、キリエが小さくため息を吐きながら姉の耳元に顔を近づけた。
「もう、露骨に残念そうな顔しないの。私達がショウ君と会ったのは小さい頃なんだし、覚えてなくてもおかしくないんだから。む・し・ろ……」
「何で急に聞こえるように言い始めるのですか。それ以上は言ってはいけません!?」
今朝のはやてとディアーチェのように追いかけっこを始めたフローリアン姉妹。その姿を見た俺は、キリエという少女の認識を少し改めた。彼女がからかう対象は姉が中心なのかもしれない、と。
「にしても…………早く帰りたいな」
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