十七話:俺の右手が唸る!
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馬鹿なんだから」
声のした方を振り返るとそこには敵がたくさんいた。
ツインロールの金髪の女の子に、仮面をつけたいかにも近接戦闘を得意とするような女性、和服の女の人に、これまた双子の猫耳(ここ重要)少女に大剣を持った子………。
うーん。可愛いけど、黒歌の猫耳の方が癒し成分が多いかな。
え? 他の敵? まあ、何とかなるんじゃないの。
……これは別に投げやりじゃないぞ?
「さてと……それじゃあ、誰から来るんだ? 別に全員でも驚かないけどさ」
出来れば、双子の猫耳少女と戦いたいです。だって猫耳に癒されたいから。
「ほう…大した自信だな。悪いが私はお前を人間だと言って甘く見るようなまねはしないぞ」
「そっちの方が俺にとっても嬉しいよ」
「ふっ、相手にとって不足はなさそうだ。私はライザー様の『戦車』イザベラだ」
「ただの人間、ルドガー・ウィル・クルスニクだ」
「「行くぞ!」」
掛け声とともに仮面の女―――イザベラと拳を交わす。
折角合宿で鍛えた素手なんだ。しっかり使わないとな。
最初は相手もウォーミングアップのつもりか特に複雑な打ち合いにはならない。
ただ、シンプルな拳のぶつかり合いが続いて行く。
その間に他のみんなの様子を確認していく。
小猫はあの猫耳の双子と戦いを繰り広げている真っ最中だ。
………なぜだろうか? あそこに飛び込みたい衝動にかられる。
祐斗はあの『騎士』の子……確かカーラマインとまだ戦っている。
イッセーは何故かまだ戦っておらず、ツインロールの金髪の女の子と話していた。
何やら愕然とした表情をしているが何を聞いたのだろうか?
「中々やるな! これはどうだ?」
突如一歩下がったイザベラ。
そして次の瞬間には強力な上段回し蹴りが俺に襲い掛かってくる。
「まだまだだな!」
「ぐっ!」
俺は同じように蹴りを繰り出して、イザベラの蹴りだした足にぶつける。
ぶつかった反動で、少し傷が痛むが気にしない。
「やっぱり、『戦車』のパワーは凄いな。足が痺れそうだ」
「普通の人間なら痺れるでは済まないぞ?」
「じゃあ、俺は普通じゃないんだろうな」
そんな軽口を言い合いながら拳の応酬を行う。
流石に今までのような単調な殴り合いと言うわけではいかず。
お互いフェイントを織り交ぜたりしながらの応酬だ。
そこでお互いの技が同時に当たり、一端距離を取って構え直す。
「…………ルドガー・ウィル・クルスニク」
「どうした、イザベラ? 気軽にルドガーって呼んでいいぞ」
「ならば、ルドガー……。お前はなぜこのゲームに参加した?」
「は? 拒否権とかあったのか!?」
「………………………」
物凄く哀れな目でイザベラに見つめられる。
やばい、今まで
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