十七話:俺の右手が唸る!
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
今は戦闘に集中しないとな。うん。
「イッセー君、小猫ちゃん、ルドガー君。先を急ぎなさい。
この者は私が全力を持って―――倒しますので」
「お願いします。朱乃さん」
俺達はそれだけ言い残して祐斗に合流するために運動場に走り出した。
祐斗は無事だろうか?
『ライザ―様の『兵士』3名、リタイア』
どうやら、元気みたいだな。
「というわけで、今から特攻をかけるぞ。みんな」
「……何がというわけか教えてください。ルドガー先輩」
「隠れても仕方がない! というか面倒くさくなった!」
「……ドヤ顔はやめてください。……殴りますよ?」
「調子に乗ってごめんなさい!!」
後輩への土下座が最近板についてきたルドガー・ウィル・クルスニクです。
プライド? 何それ美味しいの?
そんなことを運動場のすぐそばで考える今日この頃です。
「まあ、僕はルドガー君の意見に賛成かな」
「俺も賛成だな。絶対敵がいるだろうからどうせ行かないといけなしな」
「……そう言うなら、私も従います」
よし、祐斗とイッセーのおかげで俺の意見が珍しく通ったな!
さあ、ここからが勝負の始まりだ!!
「それにしても……本当に怪我は大丈夫なのかい? ルドガー君」
「だから、大した傷じゃないから心配するなって」
「そうかい……分かったよ。じゃあ、僕から行かせてもらうよ!」
最後に少しだけ俺の心配をしてから運動場に躍り出る祐斗。
そしてそれに続いて俺とイッセーと小猫が出る。
この程度の怪我なら戦いには大して支障は出ない………と思う。
「僕はグレモリー眷属『騎士』の木場祐斗! 正々堂々と勝負に来たよ!!」
祐斗の奴、中々の啖呵を切るものだな。
そんなことを考えていると運動場から突如、霧のようなものが現れた。
そしてその中から甲冑を身にまとった女性が出て来た。
あれは…剣を帯刀しているところから見て祐斗と同じ『騎士』で間違いないか?
「真正面から堂々と現れるとは、正気の沙汰とは思えんな……。
だが―――私はお前らのような馬鹿が好きだ!!!」
わーい。褒められちゃった! てへ☆
…………すいません。調子に乗ってました。
だから足をグリグリと踏みつけないで下さい、小猫様。
と言うか、また声に出してないのにバレた……。
ポーカーフェイスの習得への道は険しいみたいだな。
「私はライザ―様に使える『騎士』、カーラマインだ! さあ、『騎士』らしく剣で語り合うとしよう!」
「君みたいな人が相手で嬉しいよ! 行くよ!!」
そのまま、高速の斬り合いを始める二人。
どっちも甘さが目立つけど、祐斗の方が有利そうだから手助けはいらないかな。
「はあ……全く、カーラマインは剣
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ