十七話:俺の右手が唸る!
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「何すんだよ、ルドガー!」
「それはこっちのセリフだ。イッセー。お前こそ何をしてるんだ?」
「……ルドガー先輩の言う通りです」
小猫からのアシストも受けたことだ。
今こそ、俺の譲れない信念をぶつける時が来たんだ!!
「隠されているからこそ意味があるんだろ!?」
そういうと雷に撃たれたような顔をするイッセー。
ついでに後ろで数人が崩れ落ちたような気配がする。そして絶対零度の視線も感じる。
「隠されているからこそ広がる無限のロマン……どうしてお前はそれが分からないんだ!?」
「ルドガー…っ! 悪い…俺が間違ってた。
俺は浅い所ばかりで…深い所が見えてなかったんだ…許してくれ」
「気にするなって。誰にでも間違いはあるんだ。ロマンはどこにも逃げはしない。
また追いかければいい。いくぞ!」
「ああ!」
「「ビバ☆ロマン!」」
そう言って俺達はガッチリと固い握手を交わす。
今ここにロマンを追い求める固い友情が結ばれた!!
「……もう、出ます。ここにいるとバカな発言にイライラさせられます」
そう吐き捨てて体育館から出て行く小猫。
あれ? 確か作戦は体育館から出たと同時に―――
「イッセー! 走るぞ!!」
「お、おう!」
一目散に小猫を追って走り出す俺達。
ライザー眷属達はポカンとした表情でこっちを見つめているが構っている暇はない!
出口まで後少しのとこまで来たところで―――
「テイク!」
「「ぬああああああっっ!!?」」
『ライザー様の『兵士』三名、『戦車』一名、リタイヤ。』
体育館に巨大な雷が落ち木端微塵にする。
中に残っていたライザー眷属達はひとたまりもない。
俺達も最後の力を振り絞って飛び出て来れなかったら間違いなくアウトだったな。
「……生きてましたか。……チッ」
「今、舌打ちしたよな? したよな?」
何とか脱出してきた俺達をゴミでも見るかのような目で見る小猫。
やばい、小猫の機嫌が無茶苦茶悪い。
というか明らかに俺達を殺そうとしてたよな?
後輩が怖すぎる……。
「大体、ルドガーが俺の邪魔をしたからああなったんだろ」
「お、俺が悪いっていうのか…? 悪いのはイッセーだろ! 俺は悪くない!」
「……ルドガー先輩…余り、幻滅させないで下さい」
「俺は悪くねええええっ!!」
なんだろうか。何故か言いたくなってしまった。
というか、今回は本当に俺は悪くねえ!
悪いのはイッセーだ!!
「……はあ。……取りあえず、作戦は成功という事でいいですね」
「そうだな。部長の『取られるぐらいなら壊して使えなくしてしまえ作戦』は成功だな。小猫ちゃん」
「そもそも取っても俺達
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