十七話:俺の右手が唸る!
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真似”して同じように首元に放ち寸前で止める。
……本物よりも何倍も速くな。
そこまでやると流石に俺がやっていることに気づいたのか驚愕の表情を浮かべる。
「まさか……さっきから私の技を真似してたのですか? ……本物よりもより精度を高めて」
「ああ。真似をするのは得意なんだ。……まあ、今回は初めての武器で緊張したけどな」
「……………………」
そういうと絶句して信じられないものを見るような目をするミラちゃん。
うん。これで目的は達成だな。圧倒的な力の差を見せつけて戦意を喪失させる。
我ながらうまくいった作戦だな。
「さて、後はイッセーと小猫だな」
「へ?」
棍棒を消してミラちゃんに背を向ける。
すると気の抜けたような可愛い声が聞こえて来た。
「……止めを刺さないんですか?」
「別にここで止めを刺しても刺さなくても大して変わらないからな。それに―――」
「それに?」
「…………いや。何でもない」
後ろの方で首を傾げているような気配がするけど……。
言っても仕方ないよな。……彼女と同じ名前だから余り傷つけたくないだなんて。
情けないよな……名前以外似ていないのに。ずっと引きずってる……。
……こんな事知られたら何て言われることか。
そんな事を考えながら小猫の様子を見てみる。
うん…心配はいらないな。丁度強烈なアッパーを相手に決めた所だったし。
さてと…後はイッセーだな―――
「「キャアアアアアアアッッ!!?」」
「何だ!? 一体どうしたんだ―――――」
突如上がった悲鳴の方を見てみると同時に絶句する。
先程までチェーンソー片手にイッセーを追い掛け回していた双子が蹲っている。
蹲っているのは良い。イッセーが倒した証拠だ。
だが問題なのは彼女達の格好だ。彼女達の恰好それは―――
「見たか! これが俺が開発した新技。
女性の衣服を破り捨て、全裸にする―――洋服破壊だ!!」
全裸だった! 一糸まとう事もない全裸だった!!
何て技を開発してるんだあいつは!!
「相手の動きを封じることが出来る上に裸が見れるまさに一石二鳥の技だぜ! グヘヘ!」
「いいの!? あなたはあんなのが仲間でいいの!? ルドガーさん!!」
「俺にも……譲れないものがあるんだ」
俺はそれだけミラちゃんに言い残してイッセーの方にゆっくりと歩み寄っていく。
イッセーは次は誰を裸にしようか考えているらしく。
ミラちゃんやシュエランをいやらしい目で見つめている。
「イッセー……」
「ルドガー。待ってろすぐに他の子も――「バホーッ!!」――グハッ!?」
イッセーの横っ面を殴り飛ばす。
イッセー……お前は間違ってる!
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