九校戦編
第11話 見学のはずが
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防御なにそれ? 攻撃全開』という感じだ。それでも『地雷源』と呼ばれる千代田家の魔法である、地面に振動系魔法を使うのは、勉強になる。
男子の方は十文字会頭を中心に見るが、さすがに十師族直系だけあって、来るときのバスでの事故からみて、パワーも圧倒的なんだろうなーと思っていた。そして、雫の情報通りに、十文字会頭が優勝候補だと言われる展開をみせていた。防御は鉄壁、攻撃も移動魔法のシールドで倒していくという、魔法力の高いところを見せつけるものだった。
そのあとは、明後日の新人戦に僕が出る種目のスピード・シューティングがあるので、技術スタッフである五十里先輩によるコンディションチェックを受けたあと、情報端末にレオからのメールが入っていたので見てみると「達也の部屋へ遊びにいこうぜ」となっていたので、時間を確認して、レオの部屋にいったん集合したところ、レオと幹比古は当然同じ部屋だからあたりまえとして、エリカと美月がいるのもこんなものだろう。少々予想と反していたのは、まず深雪がいたこと。さらに、ほのか、雫といったところで、夏休み前に帰っていたメンバーに幹比古が多いぐらいだ。
夕食前には、まだ早い時間に達也の部屋へ行くことにしたが、深雪が達也の部屋に行く時間がこの時間だったからだそうだ。
達也の部屋に入ってめだったのは、机の上の『剣』っぽいもの。それに気がついたのはエリカも一緒だが、いち早く質問したのは、エリカだった。
「達也くん、これ……模擬刀? 刀じゃなくて剣だけど」
「いや」
「じゃあ、鉄鞭?」
「いいや……この国じゃ鉄鞭を好んで使う武芸者なんていないと思うが」
「武芸者って、今時……じゃあ、なあに? ……あっ、もしかして、ホウキ(法機)?」
「正解。より正確には、武装一体型CAD。武装デバイスという言い方もするな。完全に単一魔法に特化したCADと、その魔法を利用した白兵戦用の武器を一つにまとめた物だよ」
その説明を聞いていた、僕は、この九校戦で使うんだろうか?
ありそうなら、モノリス・コードだけど、達也の担当は女子ばかりだから、男子競技であるモノリス・コードは無いはず。
それは、このあとの話を楽しむことにしたかったが、夕食後に達也とレオが外でテストするということで、見に行くのは遠慮した。エリカと深雪は見に行きたがっていたのを、美月とほのかがそれぞれ監視しているので、遠慮したというのが実情だ。
大会3日目。
朝一番の競技は、服部先輩が出場するバトル・ボードと、千代田先輩が出場するアイス・ビラーズ・ブレイクだが、時間が重なっている。男女の違いはあるが2人とも2年生だ。しかし、服部先輩は2種目に参加する一高の主力選手なので、皆でそちらをみることにした。ただし、達也は七草生徒会長に捕まって、後
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