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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
哀しみはライダー達の中に
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「・・・・死んじゃうよ」
少年が少女をキャッチしたからだ。
少女はお礼を言うと再び登り始める。
「なんで、登るの?」
「青い鳥!」
そう、少女は答えた。
「青い鳥を捕まえるの!そうしたら、あなたも幸せになるかと思って」
少年は唖然とした。そんな少年に、少女は問いかける。
「ねぇ、あなた、名前は!?」
少年は、首かしげると首を横に振った。
少女が笑って言った。
「じゃあ、私がつけてあげる」
悩む少女の目に飛び込んできたのは、少年の腕にある汚れたコードだった。
その文字を見て、少女は顔を上げた。
「そうだ!その腕の奴、Snowって書いてあるんでしょ?それなら・・・・」
少女は目が悪かった。そして血で汚れたコードを見て、勘違いしたのだ。
「ユキ君で!」
何も知らない者同士が出会い。
少年は守ることを決意する。
少女はそれを応援し。
やがて二人は恋に落ちる。
悲劇の輪が、回り始めた。
これは、少年が気絶している間に思い出した記憶。
蘇りし過去の記憶は少年の運命を捻じ曲げ、それを見た
雷
(
いかずち
)
の男は覚悟を決めろと教えを説いた――――――――――――。
「本郷、おい本郷!」
「!一文字か」
「なにボケーッとしてるんだ?いま、ユキが大変なことになってんだぞ」
本郷は急いで駆け出す。一文字はおいっと言って後ろを追いかけた。
ユキ君・・・。君を助けたことはなんだったのだろう。
俺と同じ宿命を背負わせてしまった君になんと言えばいいのだろう。
誰かを守っても、その手を握れないかもしれない君に。
「おい、ガキ!起きろ」
「今度は・・・誰ですか?」
暗闇の奥から男が出てくる。
「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。悪を倒せと俺を呼ぶ―――――――――」
「城茂っていえばわかるか?」
城
(
じょう
)
茂
(
しげる
)
。仮面ライダーストロンガ―。
「―――――――――っ!!」
ユキは咄嗟に身構えた。茂は笑いながら問う。
「おい、どうした?そんなに慌ててよ」
「わからない・・・。わからないけど、あなたが・・・怖い」
へぇ、と茂は後ろを振り向く。
「・・・何もしないんですか」
「あったりめぇだ。俺はただ、警告しに来ただけだ」
「お前・・・大首領JUDOを知ってっか?」
大首領JUDO。
ショッカー、ゲルショッカー、デストロン、ゲドン、ガランダー帝国、ブラックサタン、デルザー軍団、ネオショッカー、ドグマ、ジンドグマ、バダン・・・・。
それらを全て影から操っていた人物であり、歴代昭和ライダー全ての力を使うことがで
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