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フリージング 新訳
第8話 Accelerating Turn 3
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ヅキ先輩が、フリージングによって動けないサテライザー先輩の腹を蹴り上げた!
なんでこの学校ってやりすぎな人が多いんだ??

「おいこらビッチ??」

ビッチという単語に反応し、カンナヅキ先輩が顔を引きつらせながら、顔をこちらに向けた。
その顔は、怒りに染まっている。

「そういえば、貴方にも礼をしてなかったわねぇ……」

その時、ドゴォッ!と、俺の腹に衝撃が走った。
先輩ではない。取り巻きの蹴りだ。

「この……クソどもが……」

腹を抑えながら、罵声を浴びせるが、奴らは気にも留めていない。

「そういえば、サテライザー。あんた、まだ洗礼もしてないんだっけ?」

そう言うと、サテライザー先輩を無理やり立たせた。
そして、その胸元の服を破りさる。

「っ………??」
「ふふ、それじゃあ、少し遊びましょうか?」

カンナヅキ先輩が彼女に手を伸ばそうとした、その時だ。

何かが、俺の中でキレた。

フリージングを受けた体は、普通の人間では、解除することは不可能だ。

だが、

「おい……………」

もしも、それが化け物だったら?
答えは簡単だ。

「邪魔だ。」

蹴り上げてきた脚を掴み、後方に投げ飛ばす。もう、こいつらに加減などは考えない。

フリージングが解かれたことに驚いているのか、他の奴らは動きもしない。

「離れろよ……」

グラディウスを呼び出し、二人の元へと歩く。
その剣には、昨日と違うところなどないが、相違点は俺の腕にある。

昨日は、その腕は剥き出しで、何も変わらなかった。
だが、今は違う。

俺の右腕には、手から肘にかけて、グラディウスと同系統の装飾が施された籠手が現れている。

違和感は無い。

ただ、昨日や、今までよりも、どこかシックリくる。

「今すぐに、その汚ねえ手を…」

加減など必要ない。

過去に何があろうと、未来に何が起ころうと、知ったことではない。

「先輩から離せって言ったんだ聞こえねえのかこの三下??」

ただ、目の前の敵を、倒すのみ……

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