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転生とらぶる
マブラヴ
0858話
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少力が足りなかったらしい。
 一応月詠の身体からは怒気が吹き出ているのだが、バジュラクィーン、修羅王、ダークブレイン、そして何よりもネオ・グランゾンを操るシュウと比べれば虎と子猫どころの話ではない。

「そうでしょう? 1つの国の中で全く違う2種類の機体を開発するのは、正直どうかと思うわよ?」
「それは……」
「はいはい、そこまでそこまで。月詠中尉、今回はシャドウミラーと手打ちをする為に来たってのを忘れないでちょうだい。そもそも、貴方を煌武院家から派遣して貰ったのは斑鳩家ばかりに今回の件で利益を与えない為なのよ? その辺を理解した上で言葉を選んでちょうだい。アクセル達の機嫌を損ねて今回の取引が駄目になったら、それは煌武院家のせいになるんだから。レモンも、斯衛軍の人達はプライドが高いんだからあまり挑発しないの」

 ……いや、確かに手打ちをする為に来たってのは事実だが、その原因を作ったのはお前なんだがな?
 夕呼の言葉に思わずそう突っ込みたくなるのを我慢しながら、先程から何度か出てきている斑鳩家と煌武院家という名前を頭に残す。夕呼との関係を思えば、そのうち会う事があるだろうしな。
 ともあれ、これ以上いざこざが起こらないうちにと空間倉庫のリストを脳裏へと展開する。
 選択するのはストライクダガー。
 次の瞬間には、俺達の横に戦術機に比べると圧倒的にシンプルな形をしたMSが立っていた。
 手にはビームライフルとシールドを持ち、背中にはビームサーベルを1本。
 それと頭部の左側にはバルカン砲のイーゲルシュテルン。
 外見としてはシンプルだが、能力的には戦術機数十機分……いや、下手をすれば100機分にも匹敵するかもしれない機体。
 何しろ、武器がビームライフルだというのが大きい。BETAとの戦いでは戦術機のメインウェポンでもある36mmなんかとは比較にならない程の威力を持つ筈だ。
 それ以前に、イーゲルシュテルンでさえ75mmなんだよな。この辺は恐らくBETAの数に対応する為、少しでも継戦能力を高める為の苦肉の策なんだろうが。
 シールドにしても、光線級のレーザーをある程度の時間防ぐ事は可能な筈だ。

「アクセル、いいの?」

 チラリとレモンがストライクダガーに視線を向けながら尋ねてくるが、それに頷く。
 現在マブラヴ世界に売っている兵器はガン・ルゥとリニアガン・タンクの2種類のみ。その2種類に比べると、ストライクダガーは性能も武器も圧倒的に上であり、ナチュラルが操縦するように作られている為に、パイロット適正に関しても戦術機に比べると圧倒的に難易度が低い。
 ある意味では日本帝国を贔屓しているとも取られかねないが、実際夕呼がクリアした条件はそれに値すると思っている。
 現在日本で使用されている第3世代戦術機のTYPE
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