1巻
澪にとっての初陣×対ドウター戦
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。澪は両親を殺されたという復讐で、黒でも青でもないリアスのような紅色だった。
「・・・・さあ、始めましょうか」
魔法などの特殊能力は、本来この世界に存在しないもの。その現象を一般人には知覚する事が出来ないので、邪魔が入らない。澪の言葉が合図になったので影とマンティコア2体が一斉に澪に向かってくる。
「喰らいなさい!」
澪は攻撃魔法を発動し、閃光と同時に炸裂音。これは雷撃だなと上空と地上から見ていた一真達は思ったが、ここでは雷撃魔法というらしいと後々に知ったけど。衝撃で舞い上がった砂埃を二つの影が突き破るように抜けてきた。マンティコアは俊敏性を持っているが、影は倒したと錯覚をしている様子であった。二体の魔獣は突っ込んで来るが、今度は万理亜にバトンを渡した。
「澪様、次は私が」
地面を蹴り、マンティコアの行く手を遮るようにしていたが二対一というのと、体格差という不利となる。魔獣達は片付けやすい万理亜から倒そうと思ったらしく、左右に分かれて上と横からの同時攻撃。普通なら後退か前進する。
「あははは、馬鹿ですねえ」
万理亜は後者を選んで、左手の一体を一瞬で距離を詰めてからの手の届く範囲まで近づいた。
「ちょっとは楽しませて下さいよ?」
巨大な魔獣の頭部に向けて右の拳を振り下ろした。万理亜はウィザードタイプではない事ぐらいは知っていたが、その答えは万理亜の戦い方を見れば分かる事だ。轟音と衝撃で拳の直撃コースを喰らったマンティコアが、押し潰されるように地面に激突した。その衝撃で大地が抉れていたが、あとで一真が時間を巻き戻すと思ったが魔獣は跡形もなかったからあとはもう一体の魔獣のみ。そしてゲートが開くようにしてあるようで、影の奴は隠れているので奇襲を受ける前にラードゥンの障壁で守らせてからクロウの一撃で終わらせる予定。ゲートが開いたらきっと数千から数万というドウターの群れが出てくるから、それはダハーカの千の魔法にて相手を封じている間に朱音達で駆除するという作戦でいく。
「この程度ですか・・・・つまらないですね。もっと無様に抵抗して、私を濡らして下さいよ」
新たな標的へと視線を落とすが、その発言は正直全年齢対象ではない発言だなと全員が思ったに違いない。澪と万理亜は決め台詞のような感じだと思っただろうけど、他人から聞いているとな。万理亜へ向かう魔獣が進路変更で澪に向かって振り下ろした爪が弾かれたのと同時に、澪はもう片方の手をかざした。障壁か何かで弾いたのだろう。
「終わりよ・・・・百回死んで出直しなさい」
静かに告げると同時に、塵一つ残っていなかった。澪が生み出したと思われる赤い光球により、消滅したマンティコア。
「お怪我はありませんか、澪様!」
離れた所から呼びかけてくる万理亜に
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