1巻
澪にとっての初陣×対ドウター戦
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ら敵が来たようです」
魔法だと思ったようだったが、これは一真がわざわざ人除けの魔法を無効化してから人払いの結界を張った物。なのでこれを張った術者は相当な相手だと錯覚した事だろうと一真達は思った。正面を睨む万理亜は、視線の先に闇が動いたと思えばその先に門と思われる物体が現れた事で、万理亜は想定外な敵が来たと判断した。
「影とマンティコアは現魔王派の魔族だと思われますが、油断せずに。あの門から魔界と繋がっていない門だと推測しますが、門が閉まっている間にそいつらを倒す事からしましょう」
黒い布に全身に包み、柄の長い大鎌を持った死神という容姿の影と羽を持つ獅子の魔獣であるマンティコア。現魔王の手先だと判断した澪と万理亜だったが、その奥から出現した門があった。一見ただの門に見えるが、あんなのは魔界にはないと判断した万理亜によって警戒をした澪だったがまずは目の前の敵を排除する事にしたのだった。
「そう・・・・まさか、そっちから来てくれるなんてね。あの門については万理亜も分からないのなら先にこいつらを倒しましょう」
澪は挑むような視線で、対峙する三体の敵を睨んだ。絞り出した声が僅かに震えるが、それは恐れではなく怒りだ。
「絶対に許さない・・・・父さんと母さんの仇・・・・っ」
無論、澪は両親が殺された後、万理亜から自身の素性や真実を聞かされている。成瀬澪は先代魔王の一人娘だという事と、自分が思っていた両親は養父母だったという事という話を信じられないような顔で聞いた後に万理亜の容姿や魔法を見てから納得した。澪の父と母は、血の繋がった両親ではなかったが本当の父親の命令により義務感だけで澪の面倒を見て育てていたかもしれない。でも澪を育ててくれたのは、養父母だとしても本物の両親だと思う。一度も会った事もない父親よりも、自分にとってはよっぽど大切な家族だったと。澪はまだ父親の力・・・・魔王の力に目覚めていないが。
「誰かは知らないけど、ご丁寧に人払いの結界を張ってくれたのだもの。・・・・いいわ、やってあげるわよ」
父親の血と共に受け継いだのは、魔法の才能である。
「覚悟する事ね・・・・アンタ達、百回殺してやる」
そう言い放つと同時に、澪の体から紅蓮のオーラが立ち昇った。己の魔力を解放したらしいが、この世界の魔族が放つオーラは負の存在を思わせる黒であるという事はこの外史に来てから知ったが俺らの拠点にいるリアス達のオーラの色は様々だ。紅に蒼に黄色に黒と色々とあるが、目の前にいる敵もオーラは黒でクロウが放つオーラよりは薄いがそれくらいある漆黒である。対する万理亜や、澪の父ウィルベルトのような穏健派の魔族のオーラは青でその意味は俺達神族への復讐というのを脱却と解放を誓った青色だ。魔力のオーラは使用者の心によって色が変わるらしい
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