第四部『CHILD'S PLAY 〜邪神暗躍ッ!闇に囚われた少女を救え!だゾ〜』
第15話「何もしなかったらヤバイことになるって分かっていて、それでも何もしないでやっぱりその通りになっちゃうのは怖い」
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った」
「それは家族として当然の事だし・・・。だからってそんな・・・危ないよ」
「あー、大丈夫大丈夫。そんなの5歳の頃に色んな奴等と戦ってきたから慣れてるゾ。ハイレグのレオタード着たオカマとか歴史トレンドクリエーター&文化人世界四次元アートディレクター協会会員とか名乗るイカレ野郎とか、双子のオカマ魔女とか、暗黒世界の大王とか」
・・・自分で言っといてなんだが、よくそんなヤベー奴等と戦って生きてこれたよなオラ・・・。
「まぁ、それはそれとしてオラの場合はムカつくやつはぶっ飛ばす、ってただそれだけかもしんねーけどな」
「だ、だけど、神之介ちゃんがどうして戦わなくちゃ・・・」
「あ、お兄ちゃん!見えてきたよ!」
ふと、ひまわりの声にオラは下を見る。そこには、道路を封鎖する装甲車と並ぶ警官隊。
彼らは武装をしており、クリーチャー達と戦っていた。
雄々しく進軍するトランプの兵隊。
鷲の翼と上半身にライオンの下半身を持つ、グリフォン。
戦車のように巨大で、絶えず涙を流している海亀・・・のようなモノ。
「懐中時計片手に急ぐ白ウサギにハンプティ・ダンプティ、“猫のない笑い”のチェシャ猫、トランプの兵隊、グリフォン、代用ウミガメ・・・うーん、何か何処かで見たことがあるって思ったら、アレだよ。『不思議の国のアリス』」
「正に御伽噺だな。・・・っと、あそこにアリスンがいるな!」
代用ウミガメの上で泣きじゃくっているアリスンを発見。
「神之介ちゃん!」
「ぶ、らじゃー!」
その刹那、警官隊が発砲する。銃弾は前進していたトランプの兵隊たちを穴だらけにしていくものの、怯む様子は無い。トランプの兵隊たちはそのまま、槍を突き出し、警官隊目がけて突貫する。
オラは上空でマギウス・ウィングをはばたかせ、突風でトランプ兵たちを吹き飛ばした。
「こ、これは!?」
「あー、警察の皆さーん。ここはオラ達に任せてさっさと逃げてくださーい。危険ですよー」
突然の事に驚く警官隊にオラは逃げるように指示を飛ばす。そこへ・・・、
「ギギィィィィィィィィィィィィィ!!!」
グリフォンがオラのところへやってくる。
鋭い嘴を武器に此方へ突撃してくるが、回避。そのまま後ろを取ろうとするも・・・速い・・・。
すぐさま転進し、再びこちらに突撃してくる。
高度を上げて仕切り直そうとするが、ぴったりと後ろにつかれ、振り切ることが出来ない。
「後追戦はこちらが不利か・・・ならっ!!!」
一気にスピードを落とし、振り向きざまに回し蹴り。だが、それはあたることは無く。擦れ違いざまに黒翼の片方を切り裂かれる。
「やべっ!?ライカさん!ひまの所へ!!!」
片方の翼をもがれ重力に従い落ちていくこの体。ライカさんとひまわりをその腕に
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