第四部『CHILD'S PLAY 〜邪神暗躍ッ!闇に囚われた少女を救え!だゾ〜』
第15話「何もしなかったらヤバイことになるって分かっていて、それでも何もしないでやっぱりその通りになっちゃうのは怖い」
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摩天楼の空を翔る。背中にライカさんを、腕にひまわりを抱え。
その際に、オラ達はアリスンの過去をライカさんから聞いた。
彼女の周りで摩訶不思議な現象が起こった事。その原因でバケモノ呼ばわりされ、親戚をたらい回しにされた挙句、教会に捨てられた事・・・。
それを聞いたアルは、何か納得したように頷いた。
「なるほどのぅ。先ほどの感じに加えその話、アリスンと言う娘・・・魔術の才能を持っておるようだな」
「そうなのか?」
「うむ、感受性の強いあの年頃には、魔力が無意識の容で顕れることがある。才、力を秘めた者は、時に想像力のみで術を・・・異なる世界法則を編み上げてしまう。そういうモノと知らずにな。御伽噺(エブリディ・マジック)・・・不安定ではあるものの、柔軟性のある魔術の顕現だ」
「ん〜・・・つまり、『スゲーナスゴイデスのトランプ』みてーなもんか」
ふと、昔の冒険で使った魔法のトランプを思い出し、口に出す。
「何だそれは?」
「昔、ちょっと色々あってな。そん時に使ったトランプだ」
アルが問いかけてきたので軽く説明しておいた。そうか。とアルは返すと説明を続ける。
「ともかく、妾の断片の影響を受けているとは云え、あれ程の力を発現しておった。あの娘はかなりの才覚の持ち主ということになる。その才覚が、道理も識らず暴走するとなれば・・・」
「拙い事が起こるってか。・・・ひま、ライカさんもっと飛ばすゾ」
「も、もっとォ!?わひゃあああああああああああああああああああああああ!!!?」
「わー、サラマンダーよりはy」
「ひまわりちゃんダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!それを言っちゃらめェェェェェェェェェェェェェェェ!!!トラウマでSAN値が0になっちゃうにょォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」
アルの断片を追うべく、更に加速。その際、妹が多くのプレイヤーをトラウマのどん底に落とした某シュミュレーションRPGのヒロインのセリフを口走ったり、ライカさんがトラウマのあまり口調がみ○くら風になったりしたが・・・ぶっちゃけ気にしてられねぇ。ふと、ライカさんがオラの耳元でささやいてきた。
「神之介ちゃん、やっぱり危険な事をしてたのね」
「・・・」
やっぱ・・・こうなるか。今更言い逃れはできねぇなこれ・・・。
気まずさに口を紡ぐオラに、ライカさんは更に続ける。
「神之介ちゃんが抱え込む必要なんて無いって言ったのに、どうして・・・どうしてそうまでして、危ないことに関わるの?」
ま・・・こうなったら仕方ねーし、腹括るか。そう思ってオラは答えた。
「ライカさんと一緒だゾ」
「え?」
「ライカさんがアリスンを放っておけないのと同じって事だゾ。オラも、ブラックロッジの糞野郎共の所為でライカさんや皆が傷つくのが見過ごせないってこ
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