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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
ライジング:業焔と轟焔
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すると、デュソルバード・シンセシス・セブンが、背の矢三十本を一挙につがえ始めた。
「チィッ!システム・コール!」
俺はすぐに前に出て叫ぶ。
キリトとユリアがすぐに避けると、矢が俺に降り注ぐ。
「ーーーエンハンス・アーマメント!」
途端、ソルブレイズの刀身に紅蓮の焔が纏う。元は太陽。太陽の焔。
「セアッ!!」
それで剣を構えると、剣がライトエフェクトを発生させる。
片手剣重単発<ヴォーパル・ブレイク>。
刀身が二倍、いや四倍になったヴォーパル・ブレイクは矢を飲み込み、食らい尽くす。そして、それと同時に。
「ーーーエンハンス・アーマメント!」
デュソルバード・シンセシス・セブンが武装完全支配術を行使した。
二本の弦の先端に橙色の炎が灯り、やがて弦を燃やし尽くし、そして、弓全体に真紅の火炎が巻き上がった。
「奇しくも同じ属性って訳か!」
「たわけ!咎人の炎と同一にするな!」
途端、矢を放つモーションを取り、俺は悟る。
「……無制限行使って訳か」
「貫けぇい!」
火竜の吐息を思わせる衝撃音を轟かせ、炎の矢が……いや、槍と言うべき劫火の塊が放たれた。
「ライト!!」
「ライトさん!!」
キリトとユリアが叫ぶ。
だが、俺を誰だと思っている?
「……地獄の焔を相棒から嫌って言うほどこちとら食らってんだ!ちゃちな炎なんざ怖くねぇよ!!」
俺は剣に心の意思を乗せて、叫ぶ。
「弾ぜろ!深紅の劫火!<深紅撃(スカーレッドストライク)>!!」
ダークが言う、心意技。
俺は暫く奴と共に心意を練習していた。
『大事なのは、心。心の強さこそ、最大の力だ』
ダークがある人から教わった事だと言う。
ならば、人格で在った奴が出来て、本体である俺が……
「出来ないと言う事はないっ!!」
炎の槍から、炎の猛禽、火焔鳥となったそれは、俺を飲み込まんと猛然と襲い掛かる。
しかし、俺の放った紅蓮の槍は獣……紅蓮狼(グレンロウ)となって真正面から火焔鳥と衝突した。
「くっ……!」
「舐める小僧!」
火力が更に増加し、紅蓮狼が押されていく。
「負ける……かぁ……っ!!」
心意を最大にして、押し返しを図る。
「頑張れ、紅蓮狼……!」
突きを繰り出している手は、既に焔に包まれている。
鎧にまでは干渉はしていないが、何れは溶解する可能性は有る。……ならば。
「駆れ、紅蓮狼!!」
もう一つの剣、スレイブキラーを逆手に抜くと、投げ、待機させていた武装完全支配術をいい放つ。
「エンハンス・アーマメント!飛翔せよ、漆黒鳥(シッコクチョウ)!!」
それは黒い鴉となって紅蓮狼と共に火焔鳥を押し返す。
「なっ……同時に、しかも神器級を武装完全支配術で強化するだと……!?」
デュソルバード・シンセシス・セブンは驚く
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