第十五話。魔女喰いの魔女
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ちんとウィンクしながらベンチから飛び起きた。
その際一瞬だけ、腕を亜音速にさせ『桜花』を使って正拳突きを放って近づいてきた虫達を吹き飛ばした。
もちろん、キリカに腕が当たらないように気をつけながらな。
しかし、こういう、凄い子らにしてみると、俺の返事っていうのは爆笑の対象なんだろうか?
「ふはー、可笑しい。面白かった……うん、やっぱりモンジ君ったら、美味しそう」
「君が望むならもっとドキドキハラハラさせてあげるよ?」
「へえー、それはそれで楽しみだなあ。
でもそっか、君は『不可能を可能にする男』のロアでもあるから虫さん達からも逃げれるんだね」
「その『不可能を可能にする男』のロアの事も詳しく聞きたいな」
「うん、それじゃあ『物知りキリカ』さんが特別に教えてあげるね。
最期の友情の証として。
8番目のセカイにね、載ってたの。
そのロアは……
あらゆる物語を改変して______新しい物語を生み出す事が出来る……そういう可能性がある物語ってね!」
「あらゆる物語を改変して新しい物語を生み出す?」
「過去に一度だけ生まれたみたいだよ。
詳しいことは載ってなかったけどその能力の効果だけは8番目のセカイにも載ってたし……」
「へえー、何て書いてあったんだい?」
「あれ?8番目のセカイを見てないんだね?
ってきり知ってるとばかり思っていたんだけど……」
「何故か繋がらなくてね」
「ふぅん、でも既に敵である私に知られているのに慌てないんだ?」
「キリカみたいな可愛い子に隠し事はしたくないからね!
それに人間の、俺の全てを知るなんて事は誰にも出来ないからね」
「自信があるんだね。
そっか……なら私も本気でやるよ!
あっでもその前に教えてあげるね。
『不可能を可能にする男』が持つとされる能力名を……」
「あれ?いいのか?」
「うん。君とは対等なままで最期までいたいからね。
だから教えてあげるね……その能力名は……」
キリカは一度言葉を止め、胸にかかる赤色の長い髪を片手で払ってから俺の顔をじっと見つめ直してから口を開けた。
「君が持つロアの能力は……『事象の上書き』だよ」
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