マブラヴ
0857話
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ムライフルもセットで渡せば、対価としては十分だろう。
それにストライクダガーの装備しているシールドは相当に頑丈であり、光線級のレーザーに関しても十分以上の防御力を持つ筈だ。
……メギロートには噛み千切られたが。
そんな風に考えていると、夕呼の隣にいた社が1歩前に出てウサギの耳飾りをピコピコと揺らしながら頭を下げてくる。
「アクセルさん、お久しぶりです」
「ああ、どうやらそっちも元気そうだな」
「……はい」
「アクセル、貴男とうとうそっちにも……いえ、あやか達に手を出した時からその手の趣味があるかもしれないとは思っていたけど」
何故か隣から聞こえてくるそんな声。
「手を出したってな……別に本格的な意味では手を出していないぞ」
「でも、そのうちあやか達にも手を出すんでしょ?」
「さて、どうだろうな。可能性としては十分にありえるだろうとは思っているが」
それに関しては前々からの約束だしな。俺としても情が移っているし。
「ちょっとアクセル。社に手を出したりしたら、犯罪よ犯罪。……全く、あたしが誘惑しても乗ってこないと思ったら、そういう趣味だったのね。いい、社。アクセルの半径2m以内に入ったりしたら駄目だからね」
「……何ででしょう?」
こてん、と小首を傾げて尋ねる社。
「お前等な……一応聞くが初対面だよな? 随分と息が合っているように見えるが」
レモンと夕呼。この2人は確かに色々と似ている面がある。それ故に息が合うだろうとは思っていたが、その辺はどうやら俺の予想以上に相性がよかったらしい。
「ええ。……香月夕呼よ。国連の白陵基地で副司令官をやっているわ」
「レモン・ブロウニング。シャドウミラーの技術班を纏めているわ」
お互いに小さく笑みを浮かべて握手をする2人。
もしかして、俺は出会わせてはいけない2人を出会わせてしまったのか?
2人を見ていると、ふとそんな思いが内心に込み上がってくる。
まぁ、似ている2人ということで、磁石のように反発し合わなかっただけまだマシだと思うしかないだろう。
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