マブラヴ
0857話
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しても、3機? おい、これってまさか……
俺が要求したのは、基本的に不知火2機と飛鳥計画のデータのみだった筈だ。いや、一応その飛鳥計画の試作機も要求はしたが、そちらはまず無理だろうという認識だったのだ。
普通に考えて、試作機の接収を命じられてそれに従うか? しかも、今聞いた話ではその計画を進めていたのは武家で構成された城内省や斯衛軍。プライドも無意味に高い筈だ。
それなのにこの結果を出せたとは……いや、意外と不知火を3機だったりするのか?
ともあれ、事の真相は船を下りてこちらへと向かってきている人物に聞けばいいだろう。
「アクセル、久しぶりね」
そう声を掛けてきたのは、国連軍の制服の上から白衣を身に纏っている夕呼。その隣には同じく国連軍の制服を着ており、ウサギの耳飾りを付けている社の姿もある。
「ああ。……一応聞いておくが、あの3台目のトレーラーの中身は飛鳥計画の機体でいいのか?」
「ええ。約束の方、忘れていないわよね? 試作機を提供すれば、日本帝国に対しての国交を結ぶ優先度を上げるって。もっとも、この機体はその量産試作機の為の試作機の1機、来年には試製98式と呼ばれるだろう機体よ」
確認の為に尋ねてくる夕呼の口元には笑みが浮かぶ。
こっちがまず無理だろうという認識で出した条件をクリアしたのだから、ある意味では当然だろうが。
にしても、量産試作機の為の試作機? つまり、ガンダム、ジム先行量産型や陸戦型ジム、ジムで言えばガンダムに近い機体って認識でいいのか?
「よくもまぁ、そんな貴重な機体を手に入れる事が出来たな」
「ええ、おかげさまで散々苦労したわよ。ただ、アクセルが知ってるかどうかは分からないけど、日本帝国には摂政家というのが5つあってね。その中の斑鳩家という家の当主が新しい物や珍しい物が好きで、シャドウミラーと直接あった私に接触してきたのよ。しかも、その斑鳩家の当主は飛鳥計画発足当初から関わっていたから……その縁で何とかね。正直、煌武院家を頼ろうとかと思ってたんだけど……」
「また、随分と珍しい奴もいたものだな。いわゆる、貴族に近い扱いの奴だろう?」
「そうね。色々と変わり種であるのは事実よ。前からその辺で有名ではあったしね。それよりも、約束はきちんと覚えているでしょうね?」
ともあれ、自慢げに尋ねてくる夕呼の言葉に頷く。
「分かっている。約束通り日本はこっちの方でも優先度を上げさせて貰おう。それと土産も用意してあるから、それを持って帰ってくれ」
さて。土産とは言ったものの、何を渡したらいいものやら。
ガンダムに近い機体を譲渡するように骨を折って貰ったのだから、それ相応の機体を……そうだな、まだどこにも渡していないストライクダガーを1機渡すか。ビームサーベルやビー
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