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転生とらぶる
マブラヴ
0857話
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も随分この取引に対して本気で望んでいるみたいね。……まぁ、この取引が成立しなければBETAとの最前線に近い国家としては致命的だし、当然でしょうけど」
「瑞鶴? F-4系列の改造機って認識でいいのか?」

 半ば感心したように呟くレモンへと尋ねると、それに返ってきたのは頷き。

「ええ。F-4を日本向けにマイナーチェンジしたのが、F-4J。そのF-4Jを運動性の強化と軽量化を目的に改造されたのが、あのF-4J改の瑞鶴よ。もっとも、機体コンセプト自体は分からないものじゃないんだけど、わざわざ重装甲のF-4を強引に高機動機に改造したりしたものだから、生産性や整備性の類は相当犠牲にされてるって話よ」
「……何でわざわざF-4系列の機体をまだ使い続けているんだ? TYPE94の不知火を使えばいいだろ?」

 幾らF-4Jを改造したといっても、所詮は第1世代機。恐らくどんなに頑張っても第2世代機並の性能が精一杯だろう。アメリカで2年前に配備されたF-15Cや、3年前に配備されたF-18Eを採用した方が性能的には圧倒的に有利だと思うが。そして、何よりも日本帝国にはTYPE94という第3世代機があるのに、こう言ってはなんだが何故古くさい機体を使い続けているのか。
 いやまぁ、今回持ってきた飛鳥計画の機体が瑞鶴の後継機的な扱いだというのは分かるんだが、それにしたって実際に量産されるまではまだ数年掛かるんだろうから、不知火を使ってもいいと思うんだが。
 だが、そんな俺の疑問にレモンは小さく肩を竦めて口を開く。

「日本帝国の中には2つの軍隊があるのよ。帝国軍と斯衛軍。その2つの軍隊の関係はあまり良くないらしくてね。で、不知火は帝国軍が開発した機体な訳」
「……なんともはやまぁ」

 別に1つの国内に2つの軍隊があるというのは、珍しいと言えば珍しいが、それでもそこまでレアケースって訳じゃない。
 だが、その2つの軍隊が違う機体を使っているというのは……Zガンダムの連邦軍とティターンズみたいな関係なのか?

「斯衛軍というのは、言葉通りに将軍を守る為の軍隊らしいわ。その関係で武家――貴族という認識で構わないと思うけど――で構成されているらしいわね」
「大丈夫か、それ?」

 つまり一般人と同じ機体には乗りたくない。そういう事なのだろう。
 その結果が俺の視線の先にある機体であり、飛鳥計画な訳だ。
 飛鳥計画に関しては第3世代戦術機の開発計画だと以前からレモンに聞かされてはいたんだが、まさかそんな事になっているとは思いもしなかった。
 そんな風に思っていると、F-4J改が進み出て港へと入り、その後を追いかけるようにして戦術機を積んだトレーラー3機が姿を現す。
 そしてその左右や後ろに白や黒のF-4J改がピッタリと付きそう。
 ……に
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