暁 〜小説投稿サイト〜
新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
1巻
偽りの記憶×澪達が追われる理由について
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ば、その中ではほとんど最上位ランクでありこの上はS級と特S級しかないそうだ。魔族は通常この人間界とは別世界で、その辺りは拠点D×Dと同じような感じで冥界と呼ばれるがここでは魔界と言うらしい。人間界にやってきては問題を起こすバカはいずれも下級悪魔ばかりで、基本的に魔界から出てくる事はない。それが拠点とこことの違いだ。それとここでは勇者の一族と魔族は、休戦状態のようで和平とかはしていない様子だ。俺ら神族は基本的に悪魔の敵とされているが、前魔王ウィルベルトと交流があったからだ。それもかなり昔だが、俺らとは裏で停戦を設けていたからだ。話が少々脱線したが、長きに亘り人知れず繰り広げられて来た勇者と魔族との戦いは分身体が生まれた頃に区切りをつけていた様子だった。新たな魔王が、神族や勇者の一族との戦いを中止し人間界から魔族を引き揚げた。

「だから今いる人間界に来る悪魔はいずれもはぐれだけなのですね、お父さま」

「ああそういう事だ。ほとんどがEランクからDランクだったので監視対象か消滅対象となったが、あの二人が準S級とは俺もあまり驚かないよ深雪」

正確に言えば準S級は澪の方で、万理亜は澪の傍にいる存在として警戒はされている。深雪が俺の事を父親と呼んだのは、今なら呼べる事と今頃家にはメイド200人が豪邸に戻っているだろう。メイド達は澪が来た時は、豪邸の地下にいた。存在を隠していたがもう隠す必要はないと判断してから、俺らの護衛者の蒼太と沙紀も俺達が向かっているポイントに向かわせた。人払いの結界があるだろうけど、俺の直感だと魔弾により人間がドウター化したかもしれないという直感である。それと魔王というのは代々男の魔王だったし、人間界から撤退させた魔王がウィルベルトだ。原初の宿敵である神族は、穏健派である魔族と共に休戦状態になったが一年前にウィルベルトが死んだ。

そして今現在魔王をしているのは、澪ではなく現在魔界を支配しているのが魔王らしい。上位魔族でバリバリのタカ派で、そいつが澪を狙っている。正確にはウィルベルトの一人娘で力を受け継いでいるから狙われている訳さ。魔族は穏健派と現魔王派で分かれているそうだが、魔王ウィルベルトの力は魔族の中ではずば抜けていて好戦的な魔族達を撤退させるほどの力を持っていた。最強の力を受け継いだ澪であるなら、新たな魔王になるには喉から手が出るほど欲しいモノだろう。そんで穏健派のウィルベルトは魔界の多くに敵がいるので、気に入らない魔王の娘は人質になるので、生まれてすぐに人間界に送り、配下を両親役にして極秘に人間として育てららしいと聞く。

「それでウィルベルトが一人娘と離れ離れになったとしても、全ては愛する娘の幸せのためにとでも思ったのだろう」

「気持ち的には理解は出来ますが、その後からでしたよね?ウィルベルトが亡くなった後
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