第四
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ンリーが部屋から退出し、外に控えていた使用人に伝えたのだろう。数人が部屋
へ入る。
「コイツはかなり疲弊している。手を貸してやれ」
アルファは仕様人に対してそう言うと、自身は他に先んじて部屋を出た
どちらへ向かわれるのですか、と問う使用人のひとりに対し
「ヘンリーに少し用がある。内密の要件だ」
そう言った
少し話は戻る
カイルとアルファ、そしてヘンリーの話をシャガルは聞いていた
元々この身体の持ち主であるシャガルは内側に引っ込んでいたとしても多少外界の
様子が分かる。
勿論、目覚めたからといってすぐに表へ出るわけではない
事情を知らないヘンリーの前で急に表へ出たとしても混乱を招くだけだ。
流石に、アルファが出しゃばった時には肝を冷やす思いだったが。
そしてアルファに対して声をかけたのはヘンリーの退出後
『アルファ』
(む、シャガルか。いつから目覚めていた)
『ほぼ最初からだな。話の内容は理解している』
(ふむ、それで、何かあったか?)
ここでいう《何か》というのは疑問や不満などである
『いや、不満は全くないし、むしろ感謝しかない。・・・まあ、自己紹介ってところだ
な』
(なるほど、あの男にか)
シャガルは、ヘンリーに対して《シャガル》を紹介するという
確かに、今なら彼と二人きりで話せるだろう
(わかった。ならばとりあえずこの部屋から出ようか)
「コイツはかなり疲弊している。手を貸してやれ」
シャガルと話すうちに部屋にいる数人に声をかける
部屋を出る途中、どこへ行かれるかと問われたが
「ヘンリーに少し用がある。内密の要件だ」
暗に、詮索するなと釘を刺した
あちらにしてもその手のことはなれているのだろう
軽く頭を下げ、扉を閉めた
「なるほど、中々優秀なようだ。では、シャガルよ」
「・・・ああ」
お互いに計ったように入れ替わる二人
現在、表にシャガルがいる
シャガルは、ヘンリーの歩いて行った方向へと歩を進めた
道中、問いかける
(あの人は、信用できると俺は思うが、どう思う?)
『まぁ、今すぐどうこうする気はないだろうな。我も同じ意見だ』
『ま、最悪消してしまえばいい』
さらり、と殺害を予告するアルファ
(現状頼れるのは彼だけのようだし、最悪はそういう手段もあるしな)
シャガルも、最悪の事態は意識している
が、現状頼るべきはヘンリーだし、そもそもヘンリーなくして平穏はない
ヘンリーを殺しても、その財産は手に入らない
ならば今取るべきはヘンリーの下手に回ることだ
などと考え
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