1巻
澪達の本性×一真と深雪の正体
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るでなぜここに上位神がいるのかと驚いている最中だろうな、上位神ってのは背にある翼の色と数で分かるようになっている。俺は6対12枚で深雪は5対10枚で色は金色だからだ、記憶操作の魔法が効かない訳ではあるけどそもそも無効化フィールドの中にいるからなのかもしれない。サキュバスが夢を見させて記憶操作出来るのは、主に自分より魔力が劣っている存在。・・・・魔力に対して無防備な普通の人間などに限られるが、勇者の一族や俺達神族のような対魔族のエキスパートには通用しないからである。
「(今のは一体?私の魔法を弾かれたり斬られたりではなく、魔法そのものを消し去った!?)」
万理亜の驚愕なのは当たり前であるが、先ほど使ったのは攻撃用の風系統魔法ではなく吹き飛ばして少し痛い目を見せてやろうという魂胆だったのだろう。飛行の応用で使ったぶつけただけで、非殺傷能力なので例え神族の剣士や勇者の一族相手なら弾かれたり斬られると推測する。俺が使った無効化は、魔法や異能という力を全て無効化する力である。魔法が発動すれば防ぎ方によって、魔法の残骸が生じるが俺がやった事は塵ほどの残骸すらない状況となった。完全消滅したという事は存在自体をなかった事にするような力である。
「俺らは神族の上位神であったら人間界に干渉してはいけないとでも思ったかもしれないが、俺らは別にそんなルールは存在しない」
「勇者や魔族と言ったのとは、あまり関わりたくなかったのですが、しょうがないようですね。お兄様」
俺が剣を構えてから、咄嗟に澪へ向かって行ったので万理亜は澪を庇うようにして前に立った瞬間に神速の剣が澪と万理亜に振り下ろす。俺と深雪は見るが、俺や深雪を裏切った行為をした二人の少女が眼を瞑ったままだった。手にした剣はちょうどミリ単位で止まっていた。
「・・・・・あ」
自分達の無事を悟った万理亜と澪は、ぺたんと床にへたり込んだ。腰が抜けたらしいが、俺は剣を鞘に戻してから空間に入れて深雪と共に翼展開を解除した。
「どうして・・・・」
呆然と問いかける澪に、俺と深雪は自分らの部屋に行こうとする足を止めて背中を向けたのだった。彼女達に対する怒りはあるが、深雪の事も裏切ったという怒りは消えている。
「・・・・出て行きなさい」
静かに言ったのは一真ではなく深雪だった。
「あなた達が魔族だろうと魔王であろうと私やお兄様には関係のない事ですが、お兄様と私や迅さんを騙そうとした輩を養う余裕はありません。私とお兄様の実家はここであり親戚や他の家にはありませんし、今なら見逃しておきます。荷物は後でどこへでも送ってやりますから、私達が立ち去った後に出て行きなさい」
そう言った後に俺と深雪は、立ち去った後に俺の部屋に向かった。そして織斑家のリビングにいた二人は、俺らが部
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ