暁 〜小説投稿サイト〜
新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
1巻
澪達の本性×一真と深雪の正体
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場とはいえ、野宿にするのは少し可哀想ですかね。生まれ育った田舎へ帰って、親戚の家に厄介になる事にした・・・・って記憶にでもしておきましょうか」

「・・・・そうね。それで良いわ」

と澪が言うと最後の晩餐ではないが、最後の言葉を言ってくる澪。

「バイバイお兄ちゃんにお姉ちゃん・・・・少しの間だったけど色々楽しかったわ」

そうしてその言葉の合図と共に、万理亜の手にあった光が俺と深雪に解き放たれる瞬間に俺は無効化の力で記憶を操るというのを無効化したのだった。相手は俺達から家を出ていくと思っているがそうはいかないなあ〜。

「・・・・・・・・・おや」

記憶操作の魔法は確かに俺らに命中したが、俺らは微動だに動かず下に俯いている。おかしいと思いながら首を捻るが、もう一度記憶操作を魔法を俺らに解き放つ瞬間を狙ってクロックアップした。

「え・・・・・・・・?」

万理亜はふと、眼を瞬かせた。眼の前にいたはずの俺と深雪の姿が消えていたからだ。まさかと思ったのか、俺と深雪は万理亜の背後にいた事だが咄嗟の判断で俺らを見つける事は出来たようだな。リビング中央に俺らが立っていたからだ。一瞬で背後を取ったのか、この事実に万理亜は喉を鳴らす。

「て、抵抗するつもりですか・・・・痛い目を見ますよ」

厳しい視線を俺らに向けて、怪我をさせるつもりはなかったらしいが万理亜はさっき俺を吹き飛ばそうとした突風魔法を唱えて解き放つと同時に俺は空間から剣を取り出して、魔法そのものを消滅させた。

「な・・・・っ?」

一瞬、白い線が横に走ったのを見えた気がしたが、一瞬にして魔法を消されたという驚愕の思いと共に万理亜は見た。眼の前にいる二人は何時の間に展開した金色の翼と俺の手に金色の刃で出来ている聖剣エクスカリバーを構えていた俺を見ていた。本来は肘まで金属装甲で覆われているが俺の武器にそんなのはいらないし、赤龍帝の籠手を使えばそうなるかもしれないが。この世界での勇者が持つ武器は、契約した力がそのまま使用者の肉体にフィールドバックされるらしいけど。

「・・・・何を驚いているんだ?」

今まで下に向いていた俺らは顔を上げてから、まるで剣士のような鋭さを持つ顔をした俺と深雪。

「お前が言った事だろうが、お前らのような魔族もいればそれを倒す役目をする勇者の一族もいれば・・・・今まで黙認してきたであろう敵である神族や上位神もいると」

「嘘!・・・・どうして」

澪が呆然とした声を出す。

「勇者の一族は隠れ里に居ると聞いていますが、なぜ人間界に神族がいるのです!こんな場所で一般人みたいな生活を・・・・」

「それこそ貴女達には説明する義理はありません」

冷たく切り捨てた深雪だったので、万理亜は驚きの視線を向ける。ま
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