1巻
澪達の本性×一真と深雪の正体
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の車が豪邸前にいた。
「じゃ、留守の間よろしくな『あとの事はお任せしますよ大佐』」
「ああ任された、それと運転手ともう一人を連れて行った方がいいぞ?じゃあな」
運転手と共に乗っていた一人の護衛と共に黒塗りの車は走り去って行った。迅もそうだが、運転手と護衛の者は俺の知り合いだからな。問題なく仕事をするだろう。
「行ってしまいましたねお兄様、それと」
「ああ分かっている、家の気配が変わった事をな」
俺と深雪は神の直感で家の中にいる者の気配を感じ取り、そろそろかと思った。それと一枚の写真をもらったので、深雪の手にあるが案の定俺と深雪は見事なまでの笑みを浮かべていた。それとこれから起こる事を想定したのを頭に入れてから豪邸の中に入る。
『ビンビン感じるぜ相棒』
『これからドンパチでも始めるようだな』
『私の出番もまだまだのようね、深雪を護るのは一真がやるし』
玄関に入り、長い廊下から澪達がいる部屋に入る。今日の飯は俺と深雪の手作りかなと思いながらだったが、室内は真っ暗でしかも空気が重く感じた。ドアを閉めた深雪は俺の後ろにいろとアイコンタクトで言った後だった。
「今日の飯は何する?」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
ソファにいる澪に、ダイニングルームのテーブルにある椅子に腰かけている万理亜も無言だ。本来なら心配をかけるが、今は兄であって父親の俺の指示により一歩後ろにいる。姉である深雪も予定通りだなと思った。反応有りだったが、冷たい視線を感じてはいたが俺達はこんなのは初級だなと思った。今は人間だが、俺と深雪は人間ではない技と技量を持っている。
「今回は私達の手作りより、何か出前でも取りましょうか?」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
随分と無言が長いな、テレビやラジオだったら絶対放送事故ってるぞ。
「・・・・あのね一真に深雪、お願いがあるんだけど」
ようやく澪が重い口を開けたのだった。
「何か希望でもあるのか?」
「それとも私達に用かしら?」
俺は澪のいるところに行き、深雪は壁の方に留まった。本来の予定ではその壁は魔法で吹っ飛ぶ俺がいるからだが、俺は魔法などは今更かと言いたいくらいだ。歩み寄った事については、澪のお願いを聞くためである。澪が口にした「お願い」は底冷えのようなもんだった。
「・・・・この家から出てって」
俺と深雪はまるで芝居をするかのような反応をし、困る反応をした。
「は?何言ってるんだ」
すると万理亜が立ち上がりこちらに来たので、軽く手を上げると同時に小さな掌から俺に対してかざすようにして光ったと思えば、俺を吹っ飛ばすような突風が生まれたが壁に激突しないで何とか耐えてみせた。
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