ターニング:脱獄
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「はぁー、重い」
俺はジャラジャラした鋼鉄の鎖を見て言う。重いったらありゃしない。
「……よく寝れたものですね、ライトさん」
隣で、ユリアが言う。と言うかユイリ居ねぇ。上に連れ去られたまんまか?
「アインクラッド流極意ニ、寝れるときに寝ろ」
適当に言って、長いだけの鎖を見て、服の懐を触る。……よし、バレちゃいないようだ。
「ユリア、ベルトは?」
「在ります。腰とかには注意されていなかった様です」
それを聞くと、俺はブレイバックルを取り出し、チェンジビートルをセットする。
「んじゃ、とっとと脱獄すんぞ」
「ハイ!」
俺は腰に着けると、ハンドルを引く。
『Turn Up』
すぐにオリハルコンエレメントが出現し、俺はブレイドとなる。
途端、拘束していた手枷が壊れ、自由に動くようになる。
ユリアも、同じく龍騎になって、鎖を破壊する。
「……と言うか、どうやってこれ破壊するんです?」
ユリアが鉄格子を見て言う。
「……まぁ、斬るしかねぇだ、ろっ!」
腰のブレイラウザーを煌めかせて斬撃を放つと、いとも簡単に壊れた。……大騒音を起こして。
「うるさっ!!」
「煩いですよぉ!!」
と、次の瞬間。
「うわっ、隣でも脱獄しようとしてる人がいるよ」
「同じく囚われた奴ってか」
「……キリト?」
一人の少年と、キリトが同時に現れた。
「……何その姿」
「それよりも、脱出だぜ脱出!!」
敢えてそれに触れないようにすると、螺旋階段を一緒にかけ上がって行く。
数分もしないうちに外に出られ、息を吐く。
「ふぃー……」
「ようやくですか……」
ユリアが隣で言うと、何やら色々とキリト達がやっている。……まぁ、放っておいても良さそうだ。
「ユリア、変身を解いて行くぞ」
「はい」
同時に変身を解いて、薔薇園に入ると、すぐに移動して広場に行こうとする。しかし。
「やっぱり脱獄してきたね?」
右側のベンチに整合騎士、エルドリエ・シンセシス・サーティワンが座っていた。
「ちっ、読んでたって事かよ……っ!」
「我が師アリス様の慧眼によって、だけどね」
すると、後ろからキリトと少年が現れ、更に面倒な事になる。
「おや、アリス様が連れてきた囚人達か。ちょうどいい、君らにはすぐに地下牢へ戻ってもらうよ?」
「ハッ!あんまり人を嘗めんなよ、整合騎士ッ!!」
俺とユリアはバックルとカードデッキを持って、前に出る。
「キリト、少年、そこに居ろよ!!変身!!」
『Turn Up』
オリハルコンエレメントを通り、俺はブレイド、ユリアは龍騎となって突進する。
「良いだろう。その気ならば、全力でお相手する!システムコール!」
途端、エルドリエ・シンセシス・サーティワンが高速詠唱を開始する。この術式は……不味い、武装完全支配術だ!
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ