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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
自ら望んで哀しみを背負った男
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が!!」
しかしユキは止まらない。
五指をオークに向け、両腕をクロスして桜花の構えをとる。
「赤心少林拳」
「桜花!!」
変身が解けながら、それを放つ。魂共鳴の限界である。
螺旋を纏ったその腕は、最後の蛇を打ち破った。
「っ、コピーが!?」
一瞬の隙を見て、オークが逃げようとする。
「まだ・・・、まだっ!!」
重力を操作し、空へと上がる。
一瞬はやって来た。
そして、梅花の構え。
「スーパアァァ」
「ライダーアアア」
「梅花・・・」
「二段蹴り!!!」
これが。この技こそが。沖一也がユキに託した、一瞬を強さに替える技。
一閃。その一撃は、オークを貫いた。ユキが倒れる中、オークが口を開く。
「クライ、の・・・超再生・・・貰って、おいてよかった」
再生しながら、オークは言葉を紡ぎ続ける。
「貴方の能力が、コピーできない・・・多分、あなたを喰らってもコピーできないでしょう・・・」
ユキがゆっくりと立ち上がる。そして言った。
「何故なら、あなたの心と同化してるから・・・。敵ながら、その心、天晴です・・・」
「そうでしょう・・・?これが、ライダー魂ですよ」
二人はボロボロの体で言った。
「決着は・・・」
「能力なしで・・・」
そう言うとオークは一瞬で消えた。ユキは全てを任せて崩れ落ちた。
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