人間ほど不思議なものはない
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不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない。
?ソフォクレス『アンチゴーネ』?
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人間ほど不思議なものはない
◇◆◇コン◇◆◇
退院して、一ヶ月の休みが終わった
ほとんど病院生活でこれと言って特別な事は起きなかった
ただ、先生から他里の暗部が、暁メンバーによって蹴散らされたという報告を受けた
恐らく、オレを死なせないための行動
一体なぜそんな行動に出るのか
未だに分からないが、自分の命が助かるのはありがたい
話題を変えて、今オレは根の本部にいる
仮面をつけさせられ、しばらく待つとトルネさんともう1人入室してくる
トルネさんから引き会わされたのは1人の少年
黒髪で、痩せ形で色の白い、唇が特徴的な????サイだった
・・・オレは仮面付けてるのに、サイは良いのか?
「今日からお前とペアを組む薄墨だ
薄墨、鶸茶はお前と違って”外”で活動していたため仮面をつけさせている
探るなよ」
・・・あー、そっか”噂”がこれ以上エライことにならないように仮面をつけるのか
1人で納得して頷いているとサイ・・・薄墨が進み出る
「ハイ、わかってます
よろしく鶸茶」
「・・・よろしく」
差し出された手を握り返し、軽く会釈する
トルネは何やら安心したように胸を抑えているが・・・嫌な予感がした
「キミ、チンポついてる?」
・・・・・・大分と前から、それを聞くようにしていたんですねサイ・・・
唖然として黙り込んでいると、手を伸ばして股間を触られた
握るな!確かめるな!あれって顔をするな!
怒鳴りたいがあまりの怒りに声が出てこない
仮面に隠れて見えないであろう口を開けたり閉じたり、何か早く行動を示さなければいけないというのに、されるがままになってしまった
「あれ、女の子じゃなかったんだね
ゴメンね?」
トルネが慌ててフーに助けを求めている
ここにいない人物に助けを求めるな
その前にお前が一番階級上なんだから、お前が収めろ
「どうしたの?なんだか血が出てるけど」
あまりの怒りで血が漏れてるだけだよ
気にすんな
「・・・お前は常識を知れ」
「?」
さっぱりわからないという顔を見せる
演技じゃないなこれ・・・
「まぁいいや
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